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【ネタ記事】流しそうめんやってみた

 またこの季節がやってきた。嫌が応にも照りつける灼熱の太陽。現代日本を象徴しているかのような停滞した湿気。そして我ら大学生の宿敵、期末テストである。これらの波状攻撃によって我ら報道部の疲弊は限界に達しようとしていた。この看過できぬ現状を打破すべく一人の男が立ち向かった。「暑ければ冷たくすればよい。停滞するなら流れを作ればよい。テストは…なんとかすればよい」そして彼は一つの作戦を上奏した。その作戦の名は「オペレーション・ナガシソウメン」。日本に古来から伝わる伝統的納涼法である。そして、部の繁栄と単位の解放を目指し、聖戦が始まった。



 この作戦を遂行するうえで欠かせないのがナガシソウメン・カタパルトである。本作戦はこのナガシソウメン・カタパルトにそうめん弾を装填し発射することで涼を感ずることを目的としている。つまりこのカタパルトの入手が本作戦のカギを握るのである。通常ではこの兵装には竹が用いられるが、残念ながら戦艦「部室」内では竹は自生していない。仕方がないので作戦指揮官である筆者は補給要塞「ホームセンター」でカタパルトを確保することとした。補給要塞「ホームセンター」はワカバヤシ民主主義共和国領内に存在するが国際旅客船「仙台市バス」によって交通拠点「センダイエキ」より直行が可能である。こうして筆者は無事カタパルトの入手に成功した。今回入手したカタパルトは超弩級4000mm型で材質はプラスチックである。あまりの大きさゆえに、これを持っての国際旅客船乗船は拒否されてしまった。仕方がないので筆者はこれを肩に担ぎ、大学まで総行程8kmの長征を決行した。道中、豪華客船「マダム」や護送船団「家族連れ」、客船「飼い主」を曳航していた駆逐艦「犬」などに会敵したが交戦には至らなかった。

 こうして戦艦「部室」にナガシソウメン・カタパルトが装備された。本作戦においてまず流されたのは1.2mmそうめん弾。その細さゆえに捕獲が難しく、開戦当初は発射された多くが露と消えた。そうめん弾が尽きると1.5mmそば弾や3.0mmうどん弾、2.0mmスパゲティ弾などが発射されたがこれらの多くは慣れてきた部員達に鹵獲され捕食された。終盤戦では麻雀牌を流して「流し満貫」や、錯乱し自身の単位を流し始める者など戦況は泥沼の様相を呈した。

 しかし、涼を楽しむという点において本作戦は大いに成功したように思える。あとは参加した部員諸君の単位が「流れ」ないことを祈るばかりである。
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