読み込み中

本学交響楽団、定期演奏会開催

6月15日、川内萩ホールにて東北大学交響楽団が第160回定期演奏会を開催した。当日は悪天候にも関わらず、地元市民を中心に多くの観客が足を運んだ。



東北大学交響楽団は本学の学生を中心に編成されるオーケストラ。普段は片平キャンパスにあるプレハブの練習場で合奏やパート練習などを行っている。演奏会は年2回の定期演奏会を中心に、小中学校への依頼演奏や近県への演奏旅行など幅広い活動を展開、また他大学との交流も行っており、今年の8月には京都大学交響楽団とのジョイントコンサートが開催される。

今回の定期演奏会は日本を代表する4人のソリストと、本学の合唱関係者や仙台市民で特別に結成された仙台ヴェルディ合唱団を迎えての演奏会となった。交響楽団は第50回定期演奏会より10回毎の定期演奏会でベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」を演奏することが伝統となっていた。しかし2年前の東日本大震災から追悼演奏を重ねてきた中で「第160回定期演奏会では被災地の大学オーケストラとして一つの大きな鎮魂の演奏会を開催したい」という声が上がり、「第九」の伝統を崩してヴェルディの『レクイエム』を演奏することとなった。「本番までに合唱団と合わせる機会はとても少なかった。最初はなかなか合わせられなかったが、練習を重ねることによって徐々に一つの音楽にまとまっていくのがとても嬉しかった」とコンサートマスターを務めた赤城達弥さん(理学部4年)は語る。

演奏会は同じヴェルディの「歌劇『ルイザ・ミラー』序曲」が演奏された後、ソリストと合唱団が加わり、『レクイエム』が演奏された。レクイエムは7つの曲から構成されており、次々と表情を変えながら神への救いと死者の平安の祈りをオーケストラに乗せて歌い上げる。第1曲「入祭唱とあわれみの賛歌」はチェロら静かに始まり、ソリストとオーケストラが折り重なるように美しく音楽を紡ぐ。第2曲「怒りの日」では一転、荒々しい演奏と叫ぶような合唱で会場の空気を一変させた。世界の終わりに訪れる裁きの日、それに対する恐怖の叫びを体現した嵐のような演奏は、来場者の心を一気に掴んだ。その後は第3曲、第4曲と神を讃える調べがソリストと合唱によって連綿と紡がれ、クライマックスの第7曲「赦祷唱」に引き継がれる。ソプラノの儚いソロから始まった赦祷唱は不気味に迫ってくる弦楽器によって高みへと上りつめ、蘇った「怒りの日」の主題とともに最高潮を迎えた。ラストは純粋な和音で静かに締めくくられ、演奏が終わると惜しみない拍手が送られた。定期演奏会の実行委員長を務めた髙舘祐貴さん(工学部4年)は「私たち交響楽団も震災の被害を受けた。この演奏が震災で亡くなった方々への鎮魂の祈りとなり、来場者の皆様と今後へ向けて一歩踏み出せるものになれば幸いです」と語った。

交響楽団の次回の演奏会は8月18日、日立システムズホールにて京都大学交響楽団とのジョイントコンサートが開催される。また、交響楽団の次回の定期演奏会は今年12月7日に川内萩ホールにて開催される予定。

サークル活動 1733945114347154279
ホーム item

報道部へ入部を希望する方へ

 報道部への入部は、多くの人に見られる文章を書いてみたい、メディアについて知りたい、多くの社会人の方と会ってみたい、楽しい仲間と巡り合いたい、どんな動機でも大丈夫です。ご連絡は、本ホームページやTwitterまでお寄せください。

Twitter

Random Posts