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【サークル活動】-第54回ー 混声合唱団定期演奏会



 去る12月1日、東北大学百周年記念館萩ホールにて東北大学混声合唱団による第54回定期演奏会が行われた。



 東北大学混声合唱団は、介護老人保健施設や中学校での訪問演奏に加え、楽天イーグルス主催試合における国歌斉唱や東北大学学友会乗馬部創立百周年記念式典への参加など、精力的に活動を行っている。 

 15時。多くの来場客が見守る中、オープニングコーラスとして団歌「緑なす平和の学園」が披露され、演奏会の幕が上がった。

 第1ステージでは、松本望作曲「混声合唱とピアノのための組曲『歌が生まれるとき』」が演奏された。この組曲は「沈黙」「なぜ」「樹の音」「アポロンの竪琴」の4曲で構成されている。各曲ごとに疑問が呈され、揺れ動く心理状況、温かな思い出が自然の優しさから想起されていく様が表現力豊かに歌われた。最後には前曲までに呈された疑問に答えるように未来への祈りを力強く歌い、曲の持つ独自の世界に来場客を引き込んだ。

 続く第2ステージ。「つながり~ほらね、僕らは一人じゃない~」というサブタイトルのもと、家族の愛と永遠の絆を願う気持ちが歌われた、故坂本九氏の名曲「心の瞳」を始めとした、人との「つながり」をテーマとする計4曲を披露。普段は忘れがちな、周囲の人々との「つながり」の大切さを美しいメロディーに乗せて訴えかけると、温かく、どこか懐かしさを含んだ空気が会場を包んだ。

 最後となる第3ステージで演奏されたのは、Frank Martin(フランク・マルタン)作曲「Messe pour double choeur a cappella(無伴奏二重合唱のためのミサ曲)」。敬虔なクリスチャンであった彼自身の篤い信仰心が示されたこのミサ曲は、「Kyrie」「Gloria」「Credo」「Sanctus」「Agnus Dei」の5曲からなる。イエス・キリストへの哀れみや神への感謝、平和への祈りが重厚感のある弦楽的な音色に乗せて表現された。安らかで神秘的な雰囲気の中ステージが締めくくられると、繊細で厳かな歌声に対し来場客は惜しみない拍手を送った。

 その後アンコールに応えて第3ステージより「Sanctus」が再び演奏された。そしてフィナーレを飾ったのは、小田和正氏作詞作曲の東北大学校友歌「緑の丘」。キャンパスや仙台の情景がゆったりとした曲調で歌われ、来場客は演奏に聴き入った。演奏が終わると、会場には溢れんばかりの拍手喝采。こうして大盛況の内に演奏会は幕を閉じた。

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