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【サークル活動】世界をぐるり、音楽でめぐる 吹奏楽部定期演奏会盛大に開催

 学友会吹奏楽部の第35回定期演奏会が昨年12月22日、川内萩ホールにて開催された。会場には大勢の観客が訪れ、吹奏楽の力強い響きを楽しんだ。

 吹奏楽部は夏と冬の2回の演奏会を中心に、大学祭のアンサンブル喫茶の出店や訪問演奏といった精力的な活動を展開している。去年は八幡小学校での演奏やせんだいクラシックフェスティバルでのプロの吹奏楽団との合同演奏、さらにアンサンブルコンテストではサックス四重奏が全国大会金賞を受賞するなど数多くの実績を残してきた。今回の定期演奏会は3部構成。合計約160人もの部員が演奏に参加した。また各部の間の休憩ではホールの外でロビーコンサートが行われ、来場者を楽しませていた。



 まず初めにファンファーレが演奏され、第1部が幕を開けた。オープニングを飾ったのはビル・ウィーランがアイルランドの伝承と歴史をモチーフとして作曲した「リバーダンス」。タイトルにある「川」の流れのように、時に優しく、時に力強く受け継がれていく音楽は、聴く人の心を強くとらえていた。続いてフィリップ・スパーク作曲の「ドラゴンの年」が演奏された。ウェールズの国旗に描かれた「赤い竜」にちなんで名づけられた曲で、「トッカータ」「間奏曲」「終曲」の3曲にわたっての演奏となった。最後の終曲は木管楽器の細かい音から金管楽器の圧倒されるようなフィナーレへと導かれ、まさに竜を思わせる大迫力の演奏で第1部を終えた。

 第2部は先ほどの演奏とは表情をガラリと変えたポップスステージ。「世界旅行」というテーマに沿って、ブラジルやアメリカ、フランスなど世界の国々をイメージした曲が並んだ。また演奏以外の面でも工夫を凝らした楽しいステージとなった。演奏者は国旗柄の帽子や法被等で身を包み、司会と指揮者もツアーガイドと飛行機のパイロットの衣装で登場。さらには寸劇やスタンドプレーや演奏中のダンスなど、耳だけではなく目でも楽しめる演奏で来場者を魅了した。ディズニー映画「アラジン」の主題歌となった「ホール・ニュー・ワールド」ではスライドを用いてランプの魔人が登場し、コミカルな演技で会場を沸かせていた。魔人を演じた第2部指揮者の佐々木慧さん(工・4)は「演出にはかなりこだわった。お客さんに喜んでもらえたのなら嬉しい」と述べた。

 演奏会の最後の曲となる第3部はアメリカの作曲家、ロバート・ジェイガーの「交響曲第一番」が全四楽章にわたって演奏された。哀愁漂う第一楽章、行進曲調の第二楽章、静かで温かみのある第三楽章と、主題が楽章ごとに表情を変えながら受け継がれ、最後の第四楽章で結集。クライマックスにふさわしい輝かしい響きで演奏会を締めくくった。演奏が終わると客席からは演奏者への惜しみない拍手が送られた。手拍子に応えてアンコールも2曲演奏され、定期演奏会は大盛況で幕を閉じた。演奏会の実行委員長を務めた大石佳史さん(工・2)は「この演奏会は吹奏楽部の1年の集大成。足を運んでいただいたお客様に楽しんでもらえたのなら幸いです」と満足そうに語った。
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