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【イベント】竹久夢二と大正時代の美術工芸 ~県美術館 市民を魅了し一か月~

 宮城県美術館で展覧会「竹久夢二と大正期の美術工芸」が4月18日から5月18日まで開催された。会場には数多くの人が来場し、賑わいを見せていた。今回は夢二の作品だけではなく、同時代の油彩、日本画、版画、工芸などの作品を展示。一見無関係に思われるこれらの作品が、大正というキーワードのもとで繋がり、当時の芸術的な実りの断片を表現していた。




 竹久夢二とは、大正時代を代表する画家・文筆家。絵画以外にも数多くの装丁、広告、浴衣などのデザインを手掛けた。夢二の描く、瞳が大きく細身で抒情的な女性、いわゆる「夢二式美人」は当時の大衆のみならず、現代の老若男女を問わず魅了している。

 大正時代とは、文芸誌「白樺」の台頭により、個人主義、理想主義、自我の開放が重んじられた時代である。また同時に、大衆的な芸術が花開いた時代でもある。新しい芸術を模索した芸術家たちは、帰朝者や輸入書籍、雑誌の美術記事によってもたらされるヨーロッパモダニズムを吸収し、独自の表現を獲得していった。この展覧会では当時の芸術家たちが西洋での芸術運動である野獣派やキュビズム、感情の発露を主眼に置いた表現主義などに影響を受け、発展させていく様を如実に表していた。

 宮城県美術館には、「黒猫を抱く女」などを含む夢二の代表作が収蔵されている。大正時代の芸術家に影響を与えたとされるカンディンスキー等の絵画や、当時の書籍を公開することにより、この時代の美術に詳しくない人にも分かりやすい展示となっていた。

 今後宮城県美術館では、特別展「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」が開催される予定。期間は5月31日から7月27日まで。本学学生はキャンパスメンバーズに入会しているため、特別展の料金は半額となる。

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