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【久々のネタ記事】あの頃の輝きを取り戻せ! 耐久ラジオ体操


  秋も徐々に深まり、大学生の長い夏休みも終盤に突入した某日。勉学に勤しむわけでもなく、運動に励むわけでもなく、ただ惰性で部室にはびこる部員達を見かねて、ある部員が提案した。「お前らラジオ体操でもやったら?」

 「ラジオ体操」。今までの学生生活の中でやったことのある人も多いであろう。かく言う筆者も小学生の頃、夏休みによく朝早くからラジオ体操をしたものである。毎日を健康に過ごすために早朝から行うこのラジオ体操は、夏休みに不健康な生活を繰り返し、後期の一限の授業に出席することすら怪しい我ら部員にうってつけだったのである。

 とはいえ、ただ単に体操をするのもつまらない。 
せっかくだしこの機に日頃の運動不足を解消しよう、ということで、ラジオ体操第一と第二を何回繰り返して体操ができるか、という企画で今回の体操は行われた。

 早朝6時30分、ラジオ体操をするために集まった9名の部員は、久々の体操を懐かしむように目を輝かせて萩ホール前にてラジオ体操を開始した。1周目の体操では、余裕の笑みを浮かべる部員が多く、中には談笑しながら体操をする部員もいた。そうそうリタイアもないだろう、と高を括る部員達であったが、現実はそう甘くはなかった。1周目にしてT氏がまさかのリタイア。久々の早起きに耐えられなかったのか、そもそもやる気がなかったのかは定かではないが、いきなり見学に回ってしまった。早々のリタイアに唖然とする部員達であったが、ラジオ体操は続く。そして5周目にて日頃から運動嫌いを主張するM氏が脱落。さらに7周目を過ぎた頃、見学に飽きたT氏と復活したM氏が事もあろうか他の部員を妨害しにかかる。嬉々として他の部員を笑わせようとする2人の前になすすべもなく、K氏、A氏と順に脱落していった。

 15周目終了後、短い休憩を挟み、体操を再開した残り5人の部員達の顔には、最初の余裕はどこへいったのか、疲労が現れていた。同じことを何周も繰り返す、というものは案外辛いもので、周が進む事に部員達の目はどんどん虚ろになっていく。疲労のせいか体操の順番を間違えてしまう部員もいた。その後場所を部室に移動し、黙々と体操を続け、主催者の意地でなんとか最後まで残った筆者が37周目で力尽き、5時間にわたるラジオ体操が終了した。


 今回の企画で、部員達は疲労こそ溜まったが、忘れかけていた体を動かす楽しみ、健康的な生活をする心地よさを思い出すことができた。これで後期の授業も無事乗り越えることができるであろう。尚、後日筋肉痛に苦しむ部員が部室で全滅していたのはご愛嬌である。


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