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本学栽培 「東北大学にひとめぼれ」試食会 ~安心安全のお米に込める復興への思い~

 寒空の雨宮キャンパスに、炊飯器から温かな湯気が立つ。小皿に盛られた一口分の白米を口に運び、モチモチとじっくり味わうと、柔らかさな甘みが舌に広がった。
12月9日、大学生協雨宮店前ではお米「東北大にひとめぼれ」の試食会が行われていた。このお米は「復興マイスター」と呼ばれる人々によって、本学農学部付属川渡フィールドセンターで有機栽培されたものだ。


 この販売会も復興マイスターによって企画・実行された。本来学内で生産されたお米は多くが生協食堂に卸される。川渡では「ふゆみずたんぼ」と呼ばれる有機栽培法で稲作がされており、無農薬で安心安全なお米が収穫されるが、食堂は外部からも大量に米を調達するため、いつどこで川渡のお米が使われているかは詳細に表示することができない。それゆえ食堂で出食された場合、学生たちは大きな注意を払わずに川渡のお米を食べ終えてしまうことになる。これではもったいない、ぜひ農薬を使わず、東北大学で育った美味しいお米を食べて欲しい、というのが路上販売に至った経緯だ。これに加えて、少しでも東北の農業に対して関心を持ってもらい、震災で被害を受けた農家の再興につなげたいという思いもある。

 販売されるのは白米6合580円、玄米・白米2合230円の3種類。19日までの期間限定で、農学部と工学部の生協店で購入できる。普段あまり馴染みのない玄米だが、6時間ほど吸水させてから炊飯すると柔らかく食べられる。社会人枠で参加した伊藤伸二マイスターおすすめのおかずは「梅干し」だ。「玄米にはなんといっても酸っぱい梅干しが合う」という。
 生協雨宮店の亀井美里店長は、「この2日間で早くも6合、2合ともに20袋ほど売れた。急遽青葉山の工学部生協での販売が決まったため、雨宮での販売数は半分程度になっており、販売期間は19日までだが数量限定品のため、予定より早く終了する可能性が高い。興味があればぜひ雨宮に足を運んで欲しい」と語った。

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