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【ネタ記事】~漢達の~ 女子力鍋

 「最近報道部の女子力低くない? 冬になったらクリスマスもあるし、今から女子力あげとかなきゃヤバくない?」
 女子力とは何か。男子の筆者には到底分からない。分からないなら実践あるのみ。
 11月某日、部員たちは女子力鍋を作り、体の内側から女を磨き1ヶ月後の聖戦に備えることにした。女子力の高そうなオシャレ食材で作った女子力鍋を食べれば、普段インスタント食品や学食に依存し、腹を満たすことしか考えていない男子部員たちでも簡単に女子力を高めることが出来る。
 八幡のSE○YUに筆者が向かったのは夕飯時。店内には金曜日の夜を二人楽しく鍋でも作って過ごそうともくろむカップルがちらほら。すでに何かに負けている気がする。なけなしのライフポイントを削られながら食材を探す。カゴの中に入っている食材はこれからどうみても鍋を作るとは思えない食材の数々。パイナップルやアルフ○ートまで。はたしてこれはおいしい鍋になるのだろうか。不安を抱えつつ部員のもとへ戻る。

 筆者が揃えた食材とは別に、駅に向かった女子部員Aにマカロンとケーキを買ってくるよう頼む。Aが買ってきたケーキは駅で買っただけに見るからにおいしそうで金額も高めであると想像できる。「これも鍋にいれるの? 鍋と別に食べればいいんじゃないの?」とのAのアドバイスを聞きつつもケーキもマカロンもこのあと鍋に放り込まれることになる。
 筆者が買ってきた食材とケーキ、マカロンに加えて、有志の部員が持ってきた食材も合わせて並べてみる。一つひとつの食材だけ見るとおいしそうな食材ばかりである。後世の人々が参考にできるよう並べた食材で記念撮影をしてみた。
 トマト鍋の素をベースにしようと鍋に入れると、突然部員Uが鍋の中にキャラメルマキアートを投下する。予想外の行動に女子力鍋プランはすでに崩壊することが目に見えてきた。フルーツグラノーラやヨーグルト、生ハムなどの食材も投下。食材も煮えてきたところでハーブを彩りに加える。
 皿によそられた鍋を見て、「まるで消化中の胃の中みたい」との声が部員から上がる。食べてみないことには味もわからないので部員一同で実食してみる。チョコが溶けたアルフ○ートが鍋の中のあらゆる栄養分を吸収し、なんとも形容しがたい味をしていた。結果的にでき上がったのはやはり闇鍋だった。女子力をあげるどころか、残飯をひたすら胃の中に漢気で流し込む部員の姿がそこにはあった。
 2回目の鍋には1回目の鍋に加えて、ケーキとマカロンが入った。さらに味わい(意味深)が深まったことは言うまでもない。
 女子力は一日して成らず。女子力鍋など作るよりも普段の食生活を改善することから始めなければならない。そもそも女子力は女子のみに備わった特別な力なのかもしれない。そんなことより弁当を作ってくれる彼女が(以下略)。
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