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【講演会】ノーベル賞記念講演会 ~天野氏ら熱く語る~

 本学多元物質科学研究所の主催で仙台市民会館大ホールにて12月26日、青色発光ダイオードのノーベル物理学賞記念講演会が行われた。ホールが埋まるほどの観客の中、昨年のノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学の天野浩教授が登壇し、青色LEDの研究とノーベル賞受賞に対しての思いを語った。

 講演会では最初に本学金属研究所の松岡隆志教授が、高効率な青色LED開発の背景を解説した。なお松岡氏は青色LEDの実用化に大きく貢献した人物で、当紙でも以前取り上げた。

 その後、一時間にわたり天野氏の講演が行われた。天野氏は難しいとされていたGaNという物質の高品質な結晶化を大学院生時代に世界で初めて成功させた。その後GaN結晶は現在の青色LEDに使われ、この功績がノーベル賞受賞の理由の一つだ。しかしGaNの高品質な結晶の実現までに1500回以上の失敗を重ねた。
 講演では、修士2年の頃は他の学生が卒業旅行に行く中自分は研究室に籠って実験を繰り返していた、当時は研究のための予算が少なかったため実験装置を自作した、など研究していた際の苦労などが語られた。
 また、ノーベル賞受賞が決定した後の生活の様子にも触れ、受賞してから200件を超える取材の依頼が舞い込んだ、ノーベル賞受賞のために向かったスウェーデンでは一週間にもわたって式典が続き体力を消耗したなどの事柄を、ユーモアを交えながら来場した観客に語った。
 その後、天野氏と高校生10名とのトークセッションが行われた。宮城県以外からも科学に関心を持つ高校生が集まった。高校生から、高校や大学の内にやっておいてよかったと思うことを聞かれると、天野氏は「答えを覚えるのではなく自分の頭で答えを考えることや、たくさん本を読むことで、論理的思考力を鍛えることが大切だと思います」と話した。
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