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【ネタ記事】五月病を撃退せよ ~千羽鶴を折る会 発足~

 時が経つのは早いもので、新しいセメスターが始まってから1か月が経過した。多くの東北大生が新しい生活にも慣れて、余裕が出てきたことだろう。しかし、中には新しい生活に適応できずにうつ病のような症状が出る、いわゆる「五月病」を発症してしまった人もいるかもしれない。




 そんな五月病患者を助けるために我々が考えた企画が「24時間折り鶴」である。24時間折り紙で鶴を折り続けて千羽鶴を作ることで、五月病が無事に治ることを祈願しようという企画だ。

 某日午前9時。報道部部室にてこの企画は開始された。久しぶりすぎて鶴の折り方を忘れるなどのハプニングもあったものの、順調に鶴を折り進めていく。段々と参加人数も増えていき、鶴を折るペースはますます加速していった。

 このまま何事もなく終わるのではないかと思われた。しかし、10時間ほど鶴を折っているとさすがに指が痛くなってくる。さらには鶴を折っている横で宴会が行われ、その楽しそうな声は我々の余裕のない精神に確実にダメージを与えてくる。「少しは手伝ってくれよなぁ」と思いながらも、黙々と鶴をひたすら折り続けた。

 日付が変わってしばらく経ち、宴会も終わって部室が静かになると、今度は逆にその静寂が苦痛となる。その頃には鶴を折り続けたせいで指先が青くなり、感覚が無くなってきた。「これ大丈夫なんですかね……」と不安になったが、我々に鶴を折ることをやめるという選択肢は与えられていない。ただ鶴を折り続けるしかなかった。

 日が昇ってからは修行僧のように無心で鶴を折った。もう少しで悟りを開けるのではないかと考えた瞬間、午前9時が訪れて企画が終了。24時間で折った鶴の数は1080羽。目標の千羽に届かせることができた。

 我々が死ぬ気で折った千羽鶴。この千羽鶴で五月病に苦しむ東北大生を助けられたなら幸いだ。なお、筆者はこの企画の後に講義を自主休講した模様。五月病は治せても、サボり癖を治すことはできなかったようだ。
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