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本学法科大学院 飛び入学制度導入 来年4月入学より実施


 本学法科大学院では、平成28年4月の入学試験から、一般選抜の出願資格に飛び入学制度が導入される。飛び入学制度について、法学研究科の石綿はる美准教授に話を伺った。

 
飛び入学制度が導入された背景には、多様な方法で法曹を養成することが求められていることがある。1年早くロースクールに入学できるということで、優秀な人材を確保することを目指している。

 具体的に必要な要件は、2年次終了までに64単位以上修得し、その3分の2以上が100点満点中80点以上又はA(優)以上であること、及び3年次終了までに100単位以上修得し、その3分の2以上が100点満点中80点以上又はA(優)以上であること。ただしこれは本学ロースクールの入学試験を受けるための要件であり、要件を満たせば必ず入学できるわけではない。また、形式的には学部を中退してから入学するので、ロースクールを修了できない場合は、最終学歴が大学にならないというリスクもある。ただ本学には、要件が厳しいものの早期卒業の制度があり、この制度を利用すれば、大学卒業資格を得られる。

 飛び入学を目指す学生が立てるべき履修計画について石綿准教授は「まずは一般教養を取りきること。その上で、配当学年の専門科目をしっかり履修することが大切だ」と話す。それに加えて、ロースクール入試に使う民法、商法、民事訴訟法、憲法、行政法、刑法、刑事訴訟法の7科目を忘れずに履修することを薦めた。また本学には、ロースクールの他に研究大学院や公共政策大学院といった法学系大学院があるが、それらの飛び入学制度の導入はまだ決まっていないという。学部4年間でじっくり勉強することにも一定の意義があり、簡単には決められない。

 近年では、全国的にロースクールへ進学を目指す学生が減少していることが問題となっている。2015年春の全国のロースクール入学者数は2201人で、過去最低を更新した。しかし本学は、全国的に見れば入学志望者数や司法試験の合格率は悪くない。2014年の司法試験の合格人数は42人で全国10位であり、合格率は全国平均を上回っている。また本学ロースクールでは、奨学金制度が充実している。特に「JR東日本奨学生」制度は、成績が優秀な入学者に50万円、学生には30万円を給付するものであり、返済する必要がない。この他にも数種の奨学金制度があり、学生を経済的に支える制度が十分にある。ロースクールを目指す学生に石綿准教授は「ロースクールを取り巻く環境は良くないが、あきらめずに法曹を目指してほしい」とエールを送った。

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