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【『働く』こととは】第14回 JR東日本 仙台駅総務助役 佐々木高敏さん

 第14回の「『働く』こととは」。今回は、JR東日本の仙台駅で総務助役を務める佐々木高敏さん(51)に話を伺った。




―どのような仕事をしていますか
 助役には様々な仕事があって、社員の出退勤を管理したり、車いす対応をするなどの改札での業務を取り仕切ったりしています。私は総務助役で社員の福利厚生や労働時間の管理など事務的な仕事の総括です。
 駅でのイベントのときやお客さまへの対応で社員が大変なときは、責任者としてお客さま対応で構内に出ることもあります。

―駅員になったきっかけを教えてください
 高校卒業後は大学進学か就職か迷いました。ただ兄がすでに進学していて、また実家の農業も忙しく親に負担をかけたくなかったので、当時の国鉄に就職することにしました。お客さまと直接会えるような現場の仕事をしたくて、その方が自分に合っているとも思い、国鉄を選びました。

―どのような学生時代を過ごしていましたか
 実家が養蚕農家をしていて休日だけでなく学校や部活を休んで手伝うこともありました。力を使う仕事で、カイコのえさである桑の束が40~50㎏あり、山道を担いで何往復もしました。おかげで今でも体力に自信があります。これが現在の仕事での健康面を支えてくれていると思います。

―日ごろの仕事で心がけていることはありますか
 誰に対しても公平に接すること。年代が離れると価値観や性格に違いが出てきますが、フラットな目で社員を見ることを心がけています。また、自分の考えややり方を社員に伝えるときは、言葉だけでなく行動で示して、疑問点を納得させるようにしています。管理者と社員との間の垣根を低くするよう、普段のコミュニケーションでもフランクに接するなども重要だと思います。

―佐々木さんが思う「働く」こととは
 誰にとっても生活の一部で、生きていくためのものだと思います。けれども、毎日を漠然と働いても仕事は長続きしません。
 なぜ働くかと言えば、「働きがい」が大事だから。自分の目標を達成するために働き、目標をクリアしていくことで、普段の仕事に充実感がでてくる。それで仕事を楽しく感じることができると思っています。

―東北大生に向けてメッセージをお願いします
 希望を捨てないで、目標に向かって進んでほしい。その一方で、理想と現実が違ったときのギャップを感じたとき、自分なりに自身を活かせるような考え方に変えられるようになってください。
若い人の力は必要。だからこそがんばって生きてほしい。障害にぶつかったときも柔軟な心を持てば折れることもないし、次の目標を変えることもできます。それが生きていくために大事なことだと思います。
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