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嚢頭類化石発見 日本初 当時の地理を裏付ける

 本学総合学術博物館と南三陸町教育委員会が、南三陸町歌津に分布する大沢層から嚢頭類(のうとうるい)化石3種を発見した。



 
 


 
 嚢頭類は、シルル紀から白亜紀にいたる、約3億6000万年間にわたって、主に低緯度の浅海に生息した節足動物甲殻類の1グループ(嚢頭綱)である。謎の多い研究途上の生物グループで、属数は全ての時代を合わせても20数属しか存在しない。今回の発見は日本で初めての嚢頭類化石の報告で、アジアにおいては2例目となる。
 
 「最初はギョリュウとアンモナイトの化石を採集するのが目的だった」と永広昌之名誉教授は語る。東日本大震災によって世界最古の魚竜化石を展示していた南三陸町の魚竜館が被災。損壊した化石の修復作業をする中で、魚竜館の位置する南三陸地域のアンモナイトなどの地質関係の資源を再度調査する動きが出てきた。2013年に土砂と資材の中間置き場に新たな崖が発生し、そこから偶然嚢頭類の化石が産出した。最初は何の化石か分からず、博物館の職員の間では「ナゾの化石」と呼ばれていた。産出した当初はアンモナイトやギョリュウの化石より軽視されていたが、幾度も産出するため本格的に調査を始めることとなった。
 
 状況が変わったのは2014年春。それまで化石の正体は掴めずにいたが、甲殻類研究者の指示に基づきいくつかの論文を参照したところ、「ナゾの化石」が嚢頭類であることが判明した。
 
 今回発見した嚢頭類化石3種のうち一つは新属・新種として新たに提唱され、他の一つも新種と考えられる。前者はマイクロカリス科に属するもので、イタリアやスロベニアから産出する嚢頭類化石と同科であるが、これら既知の属は前縁から腹部への曲がり角部分が鈍角をなすのに対し、今回発見された新属・新種は鈍角に対して直角をなしている。
 
 後者はコンキャビカリス科のアンキトカゾカリス属に属するもので、これまではマダガスカルから産出した1種のみが知られていた。今回の新種は幅広い基部を持つ大きな吻状突起がある点でマダガスカルの1種とは異なっている。この化石の発見によって、当時の北上山地が赤道域にあったことが裏付けられた。
 
 南三陸町には三畳紀・ジュラ紀に形成された浅い海の地層がほぼ完全な形であり、日本で地質学が始まった当初から重要視されてきた。永広名誉教授は今後の展望について「私たちは南三陸にある学術遺産とも呼べる化石を研究すると同時に、研究を通しての復興、文化的な後押しをしていきたい」と意気込んだ。
研究成果 676037919286040551

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