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【サイカフェ】生まれる前から心電図 ~胎児心電図を病室内で測れるようにする~

 第133回サイエンスカフェ「生まれる前から心電図~胎児心電図を病室内で測れるようにする~」が10月21日にせんだいメディアテークで行われた。




 今回は本学医学系研究科融合医工学分野の木村芳孝教授が講演を行った。まず木村教授は、現在自閉症や早産、低出生体重児など胎児期にその原因が根差している病気が増加していることを指摘し、胎児期の計測や治療が重要であることを説明した。次に、現在研究を進めているという胎児心電図装置について語った。現在胎児の心拍数を図るためには、分娩監視装置を用いている。この装置は母体のお腹に超音波を当ててその反射波から胎児の心拍数を計測するものだ。

 しかし分娩監視装置での計測ができるのは妊娠後31週目以降であり、これでは胎児の出産期のリスクを防ぎきれないという側面がある。それに対し胎児心電図装置が測定し始められるのは妊娠後20周目であり分娩監視装置よりも11週も早い。つまり心電図であればより早期に胎児の異常を察知することができるのである。ただ現在胎児の心電図測定は周囲のノイズに弱いこと、胎児が動くことまで素早く考慮しないといけないなど課題もある。現在胎児心電図装置は臨床試験に合格しており、教授は、来年には実際に臨床でも使えるようになるだろうと期待を寄せた。

 講演では、中身が見えないペットボトルを振って中に入っているものを当てるゲームや、どの心電図が正常なのかを当てるクイズも行われた。参加者は楽しみながら胎児や心電図について学んでいた。
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