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【リベラルアーツサロン】第44回「江戸の学び ~近代庶民の学習世界~」

 第44回東北大学リベラルアーツサロンが先月11日に本学片平キャンパス片平北門会館エスパスにて開催された。東北大学リベラルアーツサロンは幅広い文系研究からテーマを選び、参加者に講師がわかりやすく説明するイベント。今回のテーマは「江戸の学び ~近世庶民の学習世界~」についてで、教育学研究科の八鍬友広教授が講演を担当した。




 八鍬教授は講演の中で、江戸時代の人々の自発的な学習と教育について説明した。八鍬教授は江戸時代の教育の最大の特徴として、民衆が自主的に学習していたことが挙げられると強調した。八鍬教授によれば、江戸時代の庶民の教育は国家による強制や学歴主義競争などとは無縁な中で発展したという。

 今回のリベラルアーツサロンでは講演だけでなく、参加者同士でのディスカッションも行われた。参加者たちはグループに分かれて江戸時代の識字率について話し合った。

 八鍬教授は江戸時代の識字率について、地域間の格差や男女間の格差が大きかったことを説明。識字率は地域で多様性があり、識字率が高い地域と低い地域の両方が存在していたという。男女の識字率に関しては男性の識字率が女性よりも高かったことを説明した。八鍬教授はこれらのことから、一つの事例だけでそれが日本全体を表していると考えてはいけないと語った。サロン終了後、参加者からは「江戸時代の教育が人々の自主的な学習によって発展したことは、今の私たちも見習わなくてはいけないかもしれない」といった声が聞かれた。
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