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【ネタ記事】学食500円チャレンジ ~真のクルールマスターを目指して~

 ミールカードというものをご存じだろうか。東北大生のなかでも使っているという人もいるだろう。ミールカードとは一年間分の料金をあらかじめ支払い、生協食堂で現金の代わりに会計ができるというカードだ。筆者を含め多くの学生は1日500円まで使えるプランを利用している。




 ところで皆さんはこう思ったことは無いだろうか。500円分使えるのなら無駄なく500円まるまる使いたい、と。しかし生協のメニューで500円ピッタリというものはほとんど見かけない。いや、一つだけ方法がある。川内キャンパスの食堂「クルール」の量り売りだ。これならば自分のさじ加減で値段を調整することができて、うまくいけば500円ジャストも達成できるに違いない。こうして筆者のクルール500円チャレンジが幕を開けた。期限は10月17日から21日の5日間とした。

 いよいよ迎えた初日。早速量り売りのコーナーの列に並ぶ。炒め物やサラダ、果物など多種多様な料理が並んでおり筆者の期待も高まる。悩んだ結果、豚キムチの炒め物とキャベツの千切りを選ぶことにした。ライス(中)と味噌汁を加えた値段は315円であった。思ったよりも安い、これならばもう少し増やしても大丈夫だろう。

 そして2日目。前日と同じように量り売りコーナーに向かったがあることに気づく。量り売りのメニューが前日と変わっていたのだ。毎日違ったメニューを楽しめるのは魅力の一つだが、毎日新しい組み合わせを考えなければならず、このチャレンジの難易度が上がってしまった。気を取り直して皿に料理を盛っていく。前日の反省を生かし、量を多めにしていく。そして会計の結果は645円であった。今回は多く盛りすぎてしまったな、と反省しているとレジの人から「不足分のお支払いをお願いします」との声が。何のことかと見てみるとプリペイド残高が足りず、500円をオーバーした分を払えないらしい。それなら、と筆者は自分の財布を取り出そうとするが、上着やズボンのポケットの中を探っても見当たらない。どうやらこの日に限って財布を忘れてきていたようだ。結局ライスとスープを諦めることでなんとか事なきを得たが、筆者がレジ前でもたもたしていたせいで長蛇の列ができてしまっていた。「なんやこいつ」と言いたげな視線から逃げるようにクルールの隅っこで一人食事を取る筆者であった。

 その後、3日目は515円、4日目は446円となりとうとう最終日を迎えた。これまでの4日間で培った経験を結集し、最高のバランスを考え皿にのせていく。さながらクルールマスターにでもなったかの気分だ。さあ、いざ会計へ――「合計で756円になります」レジのおばさんのこの一言に筆者の心はポッキリと折られたのだった。

 今回は500円ジャストをたたき出すことはできなかったが決して諦めたわけではない。真のクルールマスターを目指して。筆者の挑戦はまだまだ続く。
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