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【一言居士】―2017年11月―スタレン

 我々は無意識のうちに言葉がつむぐ多彩な表現を駆使している。哀愁的な美しさ、うれしいけれど悲しい気持ち、未完成なままで完成した絵。言葉の多彩な表現―いわば言葉の深み―によって人はさまざまな物事について詳しく説明することができるようになった▼では「スタンプ」にはどれほどの深みがあるのだろう。最近コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」で、スタンプ連打、通称「スタレン」が流行っている。本来スタンプは相手との会話中に押すものだが、タイムライン上でも押すことができるようになった。自分の気持ちをスタンプにのせて、そしてその気持ちが強ければ強いほどたくさんのスタンプにのせて、投稿する。「言葉はいらない!」がキャッチフレーズだ▼今やラインのスタンプは非常に多くの種類が出ている。さまざまな感情にも対応していることであろう。しかし二律背反のような感情をスタンプで表すことはできるのか。共存する複数の感情を言いたいときはどうか。複雑で豊かな言葉の深みをスタンプの範疇に閉じ込めてもいいのか、よく考えなければならない。
(文責・鈴木)
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