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【ネタ記事】花粉を吹き飛ばせ! 風使い奮闘記

 今年もこの季節がやってきた。1年のうち最もちり紙が消費されるであろうこの季節が。




 4月。出会いと別れ、希望に満ち溢れたこの季節。新しい生活に心躍らせる人、新しい生活への不安に押しつぶされそうになる人。筆者も大学生になってこの春で3年目、大学生活も折り返しの時期だ。

 そしてこの4月には筆者が最も苦しむ出会いをする季節でもある。それは花粉だ。筆者は昔から人一倍花粉症に悩まされてきた自信がある。春の季節では常に鼻の下が赤くなり、ティッシュを普段の数倍消費してしまう。こうした状況を何とか打破しようと昨年の小紙5月号で花粉対策の記事を書いた。しかし、その記事を読んでもらえればわかるのだが、花粉対策のためにとんでもない重装備をするのはあまりにもコスパが悪く、実用性が全くないことが分かった。そこで今年は趣向を変え、花粉に対抗する能力を身に付けることで花粉対策を取ることにした。

 花粉対策を身に着ける、とはどういうことなのか。例えば花粉が目や鼻に入るのを防ぐためにマスクや眼鏡をしたとしても、飛沫物でありとても小さい花粉を完全にシャットアウトすることは難しい。だったら自分の周りの「風」をある程度操る能力を身に付ければ良いのである。

 「風使い」。やはりこの言葉を聞いて真っ先に思い浮かぶものは某国民的ネコ型ロボットアニメの映画だろう。同作品内での風使いは特別な道具を使用して風を操り、空を飛んでいた。現実世界にはもちろんそのような便利な道具は無い。しかし風の流れをある程度制御することはできる。21世紀の科学の力で花粉を打ち倒すのだ。

・うちわ

 現代で簡単に風を操ることができる道具といえばやはりうちわだ。暑い日には風を創り出し暑さを和らげる、酢飯を作るときに米を冷ますなど、用途は多岐にわたる。うちわの風で花粉を自分の周りから吹き飛ばす! 

 実際にぽかぽかとした春の昼下がりに外でひたすらうちわを振り回す。うちわとともに舞うその姿はさながらバブル期のディスコのよう。しばらくうちわを振り回し、疲れてきたので動きを止める。くしゅん。当然のごとくくしゃみが出た。花粉全てをうちわで飛ばすのは降っている雨を全部よけるような無理なことだった。

・扇風機

 うちわの失敗から外に存在する花粉をどうにかしようとすること自体が無駄であることが分かった。では、せめて屋内にいるときだけは花粉に気を遣わないで過ごしていたい。屋内でなら最強の風発生装置である扇風機を使うことができる。

 室内で扇風機を起動する。この時のポイントは風を自分に当てるのではなく、自分の周りに吹くような位置取りをすることだ。換気扇との位置関係を考えて扇風機を設置。扇風機の風が自分の周りを循環するようにする。こうして風の渦の真ん中に座っていることで風の障壁によって花粉を防ぐことができるのだ。しばらく風のバリアーの中で読書をして過ごしてみてもくしゃみはいつも部屋の中にいるときよりも体感だが頻度が減った。やはり風を操ることで花粉に対抗することができるのだ。

 風の極意を会得することで花粉症でも快適に過ごすことができる。ちなみにこれら風の修練をするために部室に行ったとき、マスクをして家から出るととても快適に過ごすことができた。やはり初心に帰ってマスクをするほうがいいのか……と一瞬心によぎったが、風で防いだほうがかっこいい! と思う。皆も風使いになろう!
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