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【特別インタビュー】本学第22代総長 大野英男氏 ~総長就任 意気込みを聞く~

 電気通信研究所長教授の大野英男氏が本学総長に就任した。今回は大野新総長に、就任に当たっての意気込みや本学学生へのメッセージについて話を伺った。




―総長就任に当たっての意気込みを

 総長として、重大な責任を感じています。東北大学は、日本を代表する総合研究大学です。「教育」「研究」「社会連携」の三つの柱を軸に、学生自身が発展できる場を提供しています。グローバル化が進む中で、本学では世界で通用する人材の育成に努めていきたいと思っています。また、地道な努力の積み重ねにより、本学は世界的にも大きな研究成果を上げており、それを社会に対して発信することで、更なる飛躍を目指していきます。

―本学が担う役割について

 大学は「知」を創る場所です。大学での学問がどのように社会に還元されていくのか、広い視野で捉えることが必要です。特に、東日本大震災以降、災害に対処するための総合的な「知」の創造が不可欠です。多くの地域がいまだ復興途上の中で、それぞれの学問領域における多角的な貢献が求められています。

 また、革新的な学問分野の開拓をしていく一方、文化領域の更なる深化も大学には必要です。文化は、人間が生きていく上での豊かさの一環であり、学問の意義を定めるための根幹をなします。広い意味で学問を捉える大学での活動は、人類の知識を形作る上で非常に重要です。ぜひ学生の皆さんには、自らの専門分野以外の教養科目も主体的に学んでいってほしいと思います。

―課外活動の意義について

 課題活動では、研究とはまた一味違った経験を積むことができます。自分がやりたいことに思う存分取り組んでください。今までの枠組みや型にとらわれず、主体的に課外活動に取り組むことは、社会や仲間との繋がりを実感させ、学生が送る日常を豊かなものにします。ぜひその分野での一流を目指し、一生懸命に活動に取り組んでほしいと思います。

―本学学生の印象は

 現在本学には、非常に高いポテンシャルを持った学生が数多くいます。大学は、学生の皆さんがやりたいことにチャレンジできるような場を提供しています。皆さんはその機会を余すところなく活用してください。生徒一人ひとりが内に秘めたものを、ぜひ大学で開花させてほしいです。

―本学学生に求めていること

 現在、社会は急速な勢いで変化しています。どのような社会を築いていくのか、そのやり方は学生の手に委ねられています。今までの枠組みを変化させ、最終的には人類の平和や豊かさに思いをはせながら、社会に貢献していくことが重要です。大学でのさまざまな経験を通して、社会を先導していくような人材に育ってほしいと思っています。

―新入生に向けてひとこと

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。それぞれが持つ大きな夢を成し遂げるために、挑戦する気持ちを持ち続けてください。海図のないところに最初の一歩を踏み出すのは、皆さん自身です。皆さんが既存のものを繰り返すよりも新しいものを生み出すことで、本学が前に進んでいけることを望んでいます。
特別インタビュー 8874608610898172359
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