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小説『マーゴットのお城』出版 本学加齢研在学・桜咲ゆかこさん ~教授の言葉が後押しに~

 本学加齢医学研究所に在学中の桜咲ゆかこさん(ペンネーム、博士4)の小説『マーゴットのお城』が先月、今人舎から出版された。脳科学の研究にいそしむ傍ら、自身初の著書を出版した桜咲さんに話を伺った。




―どのような著書か

 この本のテーマは、主人公と人形のマーゴットとの絆です。詳しい中身は本を読んでいただきたいですが、生きるエネルギーを感じていただけたらと思います。体裁の面では通常の本よりルビを多めに振っているので、小学生でも読めると思います。小説を原作にした絵本も同時に発売されています。小説の後に絵本を読むというように、多くの人に読んでもらいたいですね。

―構想はどのように固まっていったか

 今回の小説で書いた話の構想は、宮城一女高(現・宮城一高)に通っていた時からありました。その後近親者が亡くなった時に小説のラストシーンが浮かびました。このラストシーンを軸に、間の部分を埋めるようにして内容を作っていきました。

―出版を決めた経緯は

 これまで「ものを書いてみたい」という思いはあったものの、なかなかできずにいました。ですが、私が博士課程の学生となってしばらく経った頃、加齢研所長の川島隆太教授に話をしたところ「昼は研究、夜は執筆、両方やりなさい。出来上がったら読んであげる」と言われました。その言葉が心強く、執筆を決意することができました。

 昨年書き上げた時も最初に川島教授にお見せしました。のちに川島教授経由で出版社の方に読んでいただきありがたかったです。

―小さい頃はどんな子どもだったか

 小さい頃から本を読むのが好きで、毎日学校の図書館に行くような子どもでした。将来作家になりたいとも思っていました。そのため、小さな頃から感じたことを日記のようにして書くことはありましたが、本格的に小説を執筆し形にしたのは今回が初めてです。

―学部生の時はどのように過ごしていたか

 やはり本が好きだったので、本があるところに行きました。学内では、附属図書館や川内南キャンパスの購買にある本の売り場に通いました。学外だと、行きつけだった書店がかつて仙台駅前にありましたが、そこは雰囲気が好きで特に行っていました。袋いっぱいに本を買い込むこともありましたね。

―桜咲さんは本学法学部出身。加齢研に進学したのはなぜか

 もともと法学部に進んだのは法律を勉強したかったからでした。法律には解釈の幅があり、そのことを学んでいくのが面白かったです。しかし学んでいくうちに、人間の思考そのものに興味が出てきて、脳について学んでみたくなりました。そこで、興味のあることを勉強しようと思い立ち、加齢研で研究することにしました。

―現在どのような研究をしているか

 弁証法を用い法律的問題を解決する方法を脳科学的に研究しています。法学部で学んだ知識も生かされています。

―これから執筆活動と研究それぞれにどのように向き合うか

 今回自分の書いたものが一つの形になりましたが、実は書きたいことはまだいろいろあります。これからも書くことを続けたいと思います。

 研究については、社会に貢献できることを行えるようにしたいですね。川島教授が「研究は社会に役立てるもの」と常々おっしゃっていて、この言葉が心に強く残っています。

―後輩の学生に向けてメッセージを

 大学生は人格を形成する大事な時期です。学べる環境がたくさんあり、多くを吸収できます。いろいろなことに興味を持ってチャレンジしていってください。

 なお、『マーゴットのお城』の書評をホームページにて公開している。併せてご覧いただきたい。
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