読み込み中

【映画評】「グラン・トリノ」 Clint Eastwood監督・主演 2008年公開

 人生の終わりに、人は今までの行いに対して決着をつけなければならない。例え命を懸けてでも……。




 今回紹介する映画は、「グラン・トリノ」。監督・主演は「許されざる者」、「硫黄島からの手紙」などで有名なクリント・イーストウッドである。孤独な老人ウォルトとモン族の少年タオの交流を中心に、一人の男の生き様を描いた作品だ。

 物語は、ウォルトの妻の葬式から始まる。偏屈で、人間嫌いであるウォルトは、息子たちとの関係が上手くいっておらず、度々様子を見に来ていたヤノヴィッチ神父にも心を閉ざしていた。ある日、モン族のギャングたちにそそのかされた隣の家の少年タオはウォルトの車「グラン・トリノ」を盗もうと、泥棒に入る。しかし、気がついたウォルトがライフルを持ち出してきたため、失敗に終わってしまう。

 後日、ギャングとタオがもみ合いになるが、ウォルトがライフルを持って現れ、場を収めたことで隣人のタオ一家から感謝される。しばらくして、タオの姉のスーから泥棒をしたお詫びにタオをこき使ってほしいと強く頼まれ、渋々承諾したことで、タオとの交流が始まった。初めは内気だったタオは、ウォルトと関わる内に男らしく成長していき、ウォルトはタオを大切に思うようになっていく。

 しかし、ギャングの報復によって穏やかな日々は終わりを迎える。スーが傷つけられたことで、怒りを覚えたタオは、ギャングのアジトに乗り込もうとするが、ウォルトによって地下室に閉じ込められてしまう。そして、ウォルトは「おまえの人生はこれからだ。俺は関わったことに決着を着けにいく」と言い残し、単身ギャングのアジトに向かった。

 主人公のウォルトは朝鮮戦争の帰還兵であり、その功績から勲章をもらっている。しかし、命令されていないのに敵を殺してしまったことに罪悪感を抱いており、そのことが原因で周囲との間に壁を作ってしまっていた。そんな、不器用な男の人生への決着の付け方を最後までご覧になってみてはいかがだろうか。
文芸評論 1528757742422470942
ホーム item

報道部へ入部を希望する方へ

 報道部への入部は、多くの人に見られる文章を書いてみたい、メディアについて知りたい、多くの社会人の方と会ってみたい、楽しい仲間と巡り合いたい、どんな動機でも大丈夫です。ご連絡は、本ホームページやTwitterまでお寄せください。

Twitter

Random Posts