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【ネタ記事】仁義なき二人羽織対決③ ~メイク~

  両チーム1勝1敗で迎えた第3戦。ここまで食べ物が続いたが、第3戦はメイク対決だ。




 今回の対決では、ファンデーションを塗り、チークを施し、最後に口紅を付けるという三つの作業を行う。観衆全員による投票によって勝者を決める。

 チームの命運を握ることになったこの対決。第1戦のラーメン対決を制しており、なんとしてでも勝利をつかみ取りたいチームシーフードは、1年の筆者Sが同学年の部員Hに対して化粧を行う。一方、第2戦のおでん対決で圧勝し、このまま波に乗って勝利を収めたいチームしょうゆは、高校時代に某ファッション雑誌を3年間購読していたという2年の先輩Gが満を持して登場。高校3年間の集大成として、1年の部員Kをメイクアップする。

 まずはファンデーション。しかし開始1分、事件は起こった。先輩Gの持つファンデーションのパフが、部員Kの目に向かって一直線! パウダーが目に入ることはなかったが、先輩Gが早くもやらかしてしまった。やはり相手の顔が見えなければファッション雑誌を読んでいたことなど関係なくなってしまうのか……。

 チームシーフードは何事もなくファンデーションを塗り終えたが、この後チークを耳の後ろまで塗ってしまったり、そもそも色が見えないほど薄かったりと、筆者Sのセンスのなさが露呈してしまう。一方のチームしょうゆは、先輩Gが部員Kから「(口紅を)180度回転させてください」との謎の指示を出されるも、徐々に調子を取り戻し、ファッション雑誌の力を遺憾なく発揮。気がつけばチームシーフードよりも先に口紅まで塗り終わっていた。

 遅れて筆者Sも口紅を手に持った。部員Hの指示によって口紅を塗ろうとするも、まず口紅の出し方が分からずに苦戦。塗っている最中にも観衆からさまざまなブーイングが飛び交うが、何も見えない筆者Sは黙々と塗り続けた。

 こうしてメイク対決は終了した。どうやら筆者Sが部員Hに塗っていた口紅は唇をはみ出し、まるでピエロのようになってしまっていたようだ。部員Hには謝罪してもしきれない。なおこの結果を受けても、筆者Sにファッション雑誌を購読してみようとする心は一切芽生えなかった。

 投票の結果、チームしょうゆがまたも圧勝し、総合優勝を収めた。編集長が終始高らかな笑い声を上げ続け、異様な雰囲気の中で行われたが、新体制となった報道部の団結力がより強くなったことは間違いない。
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