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【一言居士】━2026年1月号━

 先月8日に、青森で最大震度6強を観測する地震があった。仙台に引っ越してきて、初めての大きな地震だった。留学生と暮らしているので、彼らの動揺がはっきりと伝わってきた


 ▼地震直後、留学生は慌ててヘルメットを被り避難していたが、日本人学生は落ち着き、再び寝入ろうとしていた。ここに災害記憶やそれに基づく行動様式の非対称性があった。記憶とは個人に閉じたものではなく、地域や集団で醸成され、行動様式の軸となるのだと実感した


 ▼今回の地震が避難を要したかはともかく、無意識のうちに地震に慣れ、危機感が欠けてきているように思う。「天災は忘れた頃にやってくる」とは、こうした感性の希薄化を警告しているのだろう

 

 ▼私たちは多くの災害を経験してきたが、災害に慣れるのは禁物だ。次世代や異なる社会的背景を持つ人々を支えるためにも、災害記憶を引き継ぎ、行動へと結びつける責任がある。誰かを助けるためには、自分が半人前ではいけない。災害を経験してきたからこそ、つないでいける記憶があるはずだ。 (文責・小宮正希)

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