【一言居士】ー2020年7月ー アニメーター
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自粛期間を利用して、昔見たアニメを見返している。当時とは違った解釈ができて楽しい▼特に感動した作品は『中二病でも恋がしたい!』だ。「中二病」を題材にしたラブコメディで、個性豊かな高校生たちの生活を軽快なテンポで描いている。カラフルで印象的なキャラクターデザインや、全12話を通して描かれる登場人物の成長が本作の醍醐味だ。京都市内を舞台としており、実在する場所が作中に数多く登場することも特徴として挙げられる。本作の制作会社は京都アニメーションで、「京アニクオリティー」という言葉で評されることもある▼京都アニメーション第一スタジオへの放火による火災事件から7月18日で丸1年が経つ。69名が被害に遭い、うち36名もの命が奪われた。犯人の理不尽な動機や残忍な手口に日本中が震撼したことは記憶に新しい。現在犯人は逮捕され真相の究明が待たれている▼今や日本を代表する文化の一つとなったアニメ。その過渡期を支えたアニメーターたちの存在を忘れてはならない。
(文責・伊藤)