本学特任准教授にQuizKnock 伊沢拓司氏就任
先月1日、株式会社QuizKnockのCEOを務め、クイズプレーヤーとしても活躍する伊沢拓司氏が、本学グリーン未来創造機構の特任准教授に就任した。伊沢氏はSDGsなど社会的課題に関する活動を精力的に行っている。伊沢氏が学生時代に起業した経験も踏まえ、起業家教育に関しても協力を仰ぐ。
伊沢氏の起用によって、同氏が起業や社会問題に取り組む姿が、学生に親しみやすいロールモデルとなることが狙いだ。グリーン未来創造機構の担当者は「本学学生は、アイデアがあっても行動に結びつかない、おとなしいところがある」と指摘する。「起業精神や知見だけでなく、メディアで培った企画力も持ち合わせた伊沢氏を通して、学生の意識も変えていけたら」と語った。
伊沢氏は今回の起用について「本当に驚いたが、先進的な取り組みに参加できて光栄。SDGsは世間から注目を集めているが、専門分野の教授が関わりづらいジャンルでもある」と語る。今後については、「SDGsを自分に関わることとして意識してもらえるような活動をしたい」と意欲を示した。問題を投げかけられると、能動的に考えたくなる、といったクイズの性質を取り組みに生かす方針。「僕を通して、SDGsについて学生が主体的にとりくめる仕組みを作れたら」と語った。
本学グリーン未来創造機構は今年4月に設立。東日本大震災の復興をはじめとしたプロジェクトや、本学が掲げる「社会にインパクトある研究」を発展させ、社会課題の解決や、グリーン未来社会の実現に貢献することを目標としている。安心安全かつ持続可能な社会を実現するための教育、研究、社会連携活動を推進する機関として整備を進めている。
伊沢氏は、東北大学基金が主催するクラウドファンディング挑戦企画「ともに・プログラム」の審査員を務めている。グリーン未来創造機構は今後、さらに伊沢氏と本学学生が関わることができる企画を検討している。