【秒撮】仙台市縄文の森広場 ~肌で歴史を感じる遺跡~
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仙台駅からバスで約30分。ここ仙台市縄文の森広場(仙台市太白区)では、市街地の喧騒を忘れた、ゆったりとした時間が流れている。
縄文の森広場は、約4000年前の縄文時代中期に集落が形成された山田上ノ台遺跡を保存・活用する施設だ。野外の散策のほか、ガイダンス施設では縄文時代の山田上ノ台遺跡について資料や模型で学習ができる。
野外の「縄文ムラ」エリアには、3軒の竪穴住居が復元されている。構造は、クリ材の骨組みに土をのせた土屋根タイプ。竪穴住居といえば茅葺きの屋根を想像するが、最近の発掘調査によれば、土屋根の可能性も高まってきたという。
縄文ムラとともに広がるのは、当時の森の様子。転がっているクリや、風に揺れるチガヤの穂などが、縄文時代の秋を想起させる。こういった季節の雰囲気は、無機質な模型からでは味わえない。
竪穴住居には、実際に内部へ足を踏み入れることも可能だ。薄暗い空間で、土の匂いをいっぱいに吸い込めば、4000年前の人々の姿が浮かび上がってくる。