【サークル活動】「Table For Two」 食事で途上国に貢献
https://ton-press.blogspot.com/2013/10/table-for-two.html?m=0
現在、世界の人口約70億人のうち約10億人が飢えに喘ぐ一方、約10億人が肥満など生活習慣病に苦しむ「世界の食の不均衡問題」が発生している。その問題の解決を目指してNPO法人の「TABLE FOR TWO(以下TFT)」が2007年に設立された。
TFTの主な活動としては「対象となる定食や食品の購入1食につき20円の寄付金がTFT事務局を通じて発展途上国にいる子供たちの学校給食になる」という取り組みを行っている。20円というのは発展途上国の給食1食分の金額であるため、先進国で1食とるごとに発展途上国に1食送られる仕組みとなっているのだ。
また、提供される食事は味だけでなく健康面を配慮し、栄養バランスについても考慮されている。商品の購入者は社会貢献をするのと同時に自分も健康的になれるという、両者が得をする関係が築かれている点も意識されているのである。
TFTの活動は日本全国に広まりつつあるが、東北地方ではまだ知名度は低い。しかし、東北地方でこのプログラムを積極的に広めようとしている団体がある。それがTable
For Two Miyagi University(以下TFTMYU)である。この学生団体は仙台の若者をターゲットとし、「食」に関する様々なイベントを開催したり、飲食店とのコラボメニューを販売することで東北全体にTFTの活動を広めていくことを目指している。メンバーは食材やマネジメント、デザインなど多岐にわたる分野を専門とする人々が参加しているため活動の幅は広く、活動の質も高い。
そのTFTMYUが11月1日から行われる東北大学の大学祭へ出店を行う。出店名は「20円キッチン」、内容としては食品の提供であるが、もちろんこれもTFTのプログラムの一環である。つまり、食品を1つ購入することで発展途上国に1食が寄付されることとなる。
「個々の小さな活動によって社会貢献ができること、自分の小さな行動によって大きく将来を変えることができることを知ってほしい。」とTFTMYUの長谷川沙織さんは語った。