保健管理センター ~学生の健康を維持・増進~
保健管理センターの業務の中で最も重要なものが健康診断だ。毎年4月、5月、10月、11月に本学学生全員を対象とした定期健康診断を行い、春・秋に一部の理系の学生を対象に、放射線取扱学生特殊健康診断、有機溶剤・特定化学物質取扱学生特殊健康診断を実施してきた。診断で異常が見つかった学生の再検査、医療機関紹介等を行い、異常の早期発見、病気の予防を目的とする。
なお、今年度延期されていた健康診断は、今月から新入生健康診断を中心に開催されている。事前の予約が必要なため、所属学部、研究科からの通知あるいは保健管理センターのホームページの確認をしてほしい。
保健管理センターでは健康診断のほかに、大学の保健室としての役割も担う。大学の教育や、研究中に発生したケガや体調不良に対して応急処置を行っている。ただし通常の市中のクリニックと違い、健康保険を使用することができないため、医師による診療は本格的な病気の診断・治療(投薬)より、症状への対処の相談を行うことが多い。病院を受診しないといけない症状なのか、どの診療科を受診したらよいのか、学業と病気治療を両立するにはどうしたらよいのかなどの相談に対応する。また、学生相談所から紹介されたメンタルケアが必要な学生の診療も行う。
現在の健康相談・診療について、保健管理センター長の木内喜孝教授は「診療範囲も受診方法も、コロナ禍の状況次第で日々変更されます。保健管理センターを受診される前には必ず電話をするようお願いします」と話す。併せて新型コロナ対策について、課外活動の際には感染症対策のABCの徹底を呼びかける。「東北大学病院児玉栄一先生の言葉をお借りして言うと、A(あたりまえのことを)、B(ばかにしないで)、C(ちゃんとやる)これに尽きます。当たり前のとは、①適切なタイミングで手洗い②マスクの着用③3密を避ける④体調が悪いときは大学を休む―が挙げられます」
コロナ禍で衛生や健康について考えることが多くなった昨今。状況に応じて保健管理センターを活用してほしい。