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【七大戦2020】学友会バドミントン部 ~4年生は心残りの引退に~

 学友会バドミントン部も新型コロナウイルス感染症のあおりを受けた。出場予定の大会が中止になり、練習の制限も続く。先月新たに主将となり、1~3年生の男女30人の部員を統率する鈴木春太郎さん(工・3)に話を伺った。


 新型コロナウイルス感染症の影響で、バドミントン部が毎年参加する5月の春季リーグ戦(団体戦)と8月の七大戦が中止となった。春季リーグ戦では男子、女子それぞれが上位リーグへの昇格を、七大戦では優勝を目指していたという。鈴木さんは「(進むべき)方向が見えなくなった」と心境を吐露した。


 特に4年生は、大会中止の知らせにショックを受けている様子だったという。最後の晴れ舞台を奪われたままの引退に「やりきれない思いだったのでは」。バトンを受け取った鈴木さんは次の七大戦の目標に、4年生が果たせなかった優勝を掲げる。


 だが、現実は厳しい。通常は部で週5日、走り込みやシャトルを使ってのノック、試合形式の練習などをこなす。それがコロナ禍で制限され、個人練習が中心に。制限が緩和されてきた最近はコートを借りて少人数で練習に励む部員もいる。それでも部全体での練習再開には至っていない。


七大戦の優勝は練習再開が前提だと鈴木さんは語る。全体練習の再開に向け、いまは検温の徹底や部員の私的な宮城県外への移動の把握など、感染防止対策を部内に行き渡らせることに力を入れる。


 全体練習解禁後の展望として、団体戦に照準を合わせ、部員の専門性を高めることを掲げている。これまで鈴木さんを含め、シングルスとダブルスを兼任する部員が多かった。だが、これには体力的な限界を感じていたという。今後はシングルス、ダブルスのいずれかを専任とする方針だ。


 鈴木さんは「部の雰囲気もいい。入って間違いない部活」と胸を張り、5人にとどまる1年生部員のさらなる参加を望んでいる。フィジカル(身体面)だけがものを言うのではなく、戦略を練る楽しさこそが競技のだいご味。その面白さに共感する新戦力を迎え入れ、バドミントン部は一歩を踏み出そうとしている。

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