【七大戦2020】学友会男子バレーボール部 ~来年こそは6連覇を~
学友会男子バレーボール部にとって、今年度の七大戦は6連覇がかかった重要なものであったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、中止になってしまった。今回は、コロナ禍での活動や来年度の七大戦への意気込みについて、主将の片岡泰誠さん(工・3)に話を伺った。
同部では、昨年度の七大戦の優勝に大きく貢献した選手たちが引退したことで不安を抱えながらも、一丸となって新しいチーム作りに取り組んできた。その結果、今年2月末には、東京大と九州大との三大学交流戦でセットを落とすことなく優勝することができ、七大戦での優勝に確かな手応えを感じていた。
しかし、その後、新型コロナウイルス感染症の影響により、3月末には体育館での練習ができなくなってしまった。チームとして練習ができない期間が続くなかで、体力やチームの結束力の低下を防ぐために始まったのが、オンライントレーニングだ。週に4日部員同士でビデオ通話をしながら種類の筋トレを行うことと、週に1日オンラインでのミーティングの後、各自でランニングをすることを主なメニューとして実施した。最初は筋トレなどの際に自宅というプライベートスペースを他の人に見せることに抵抗があった部員もいた。しかし、結果的に体力維持に役立ったことはもちろん、部員間でのコミュニケーションの促進にもつながったという。
オンラインでの活動が続くなか、7月10日から限定的・段階的に課外活動の再開が認められるようになった。7月はSTEP1の段階で、屋外競技を行うことは一部認められたが、屋内競技であるバレーボールは認められなかった。その後、STEP2に移行したため、同部では8月21日から体育館での1対1の練習を開始した。そして、STEP3に移行後の先月4日からは、同時にプレーできるのは4、5人までという制限付きではあったものの、実戦に近い練習が可能となった。
このような制限された状況下で、片岡さんは、「バレーボールは、人と人との直接的な接触は少ないものの、選手たちがボールに直接手で触れるため、コロナ禍で競技するのを認められづらいスポーツなのではないかと感じた」と話す。また、ボールが革でできており、その材質上、アルコールでの消毒も本来あまり良くないため、感染対策には苦労することもあるという。しかし、練習開始前に検温をするなど対策を徹底しながら対面での練習に取り組んでいる。
現在は、新型コロナウイルス感染症の影響により、来年度の七大戦を含め各大会が実施されるかどうか不透明で、目標があやふやになりがちだ。しかし、同部では、来年度の七大戦を一つの目標として明確に捉えている。片岡さんは、「連覇という先輩たちが築いてきたものを絶やすわけにはいかない。本当に今の実力で七大戦で優勝できるのか、自分たちを常に厳しい目で見ながら練習に励んでいきたい」と話した。