【さぁくるどうでしょう】(30)クイズ研究会
知力を尽くし、早押しクイズでしのぎを削っている団体がある。第30回「さぁくるどうでしょう」で紹介するのは「クイズ研究会」だ。
クイズ研究会は今年15名の新入部員が加わり、40名の体制となった。主な活動内容は、メンバー同士での早押しクイズの対戦。専用の早押しボタンを使い、ほかの人よりもいかに速く問題に正解できるかを競う。問題は専門のサイトで売られている問題集や、大会の物販で購入したものを使う。本格的な機材や問題を使い、実戦形式の練習が気軽に行えることがクイズ研究会の強みだ。
昨年までの活動場所は主に部室で、クイズをしたい部員が集まり次第、自由に問題に臨んでいた。加えて週に2回程度、部員が考案したルールや問題を使う部内クイズ大会も企画しており、大学の空き教室を借りて開催していた。また、日頃の成果を発揮する場として、一般の団体が主催する大会に出場することもできる。大会の形式は多岐に渡り、チーム戦や初心者向けのものもあるので、誰でも気軽にエントリーできる。
現在の活動は、キャンパス内への立ち入り制限を受け、インターネットを通じて行っている。参加者同士で通話をつなぎ、ウェブブラウザの早押しボタンサイトを使用して問題に回答する。問題の読み上げの遅延をなるべく減らせるよう、タイムラグの少ないミーティングアプリ、Discordを利用するなど独自の工夫も凝らしたそうだ。代表の佐々木洸輔さん(理・2)は「コロナの影響を受けて従来の活動が制限されましたが、オンラインを活用することで、ある程度は現状の維持をすることができました」と語る。部室に入りきらなかった大人数での練習や、時間に縛られない長丁場でのイベントができるといった、オンラインならではの収穫もあったという。
クイズ研究会の魅力について佐々木さんは「分からなかったことが分かっていく喜びが感じられること」、「努力した分だけ結果がついてくること」の2点を挙げる。部員の大半は大学からクイズを始めており、未経験者の入部も歓迎している。新歓イベントとして初心者向けのクイズ体験会や、新入生企画を開催しているので、興味のある方は公式Twitterの情報を確認してほしい。クイズ研究会、どうでしょう。