【突撃! 隣のとんぺー生】(11) 薬学部1年・横田 奈緒 さん ～コロナ禍の1年生の現状～

 　「突撃！　隣のとんぺー生」第11回目の今回は、横田奈緒さん(薬・1)に話を聞いた。今年度の1年生は新型コロナウイルス感染症の影響により大学にはほとんど行けていない。このような状況の中での心境や今後の目標について伺った。

―本学を目指した理由は

　設備が整っており、研究を十分に行うことができると考えたからです。また、東北大は自然に囲まれており、落ち着いた環境で学ぶことができると考えたことも理由の一つです。

―薬学部の授業への感想は

　履修する授業はほとんど決まっているので、自分で選ぶものはあまりなかったです。前年度の1年生と受ける授業が変わらず、先輩から情報がもらえて助かっています。

　1セメスターでは専門科目が二つくらいで、あとは全学教育科目でした。一部の全学教育科目では、担当する先生が専門科目も担当する方なので、専門科目へのモチベーションが高まりましたね。

―1セメスターのオンライン授業はどういった印象か

　対面の授業を体験してはいないので比べることはできませんが、オンライン授業はとても楽しかったです。オンデマンド方式の授業は自分の好きなタイミングで受講できるため、計画を立て、どれだけ効率化できるかを考えていました。あと、授業を中断して気になるところを調べられたので、主体的な勉強ができたのも楽しかったですね。

　同級生や先輩との対面での交流がなかったのは残念でしたが、4年生や院生の方とは隔週で行われたピアサポーター制度を利用してお話ができています。また、Twitterで薬学部の先輩たちにコンタクトを取ることができ、非公式なものではありますが、Zoomを使用して集まることができました。他にも、薬学部の1年生全体のLINEグループに参加することもできました。このような形でなんとか交流をしています。

　対面での授業は受けてみたいですが、ここまでずっとオンライン授業だったので、逆に対面授業がきちんと受けられるか不安です。朝起きられるかや授業についていけるかが全く分からないですね。対面での授業が始まってほしいような、始まってほしくないような、微妙な気持ちです。

―1セメスターの間、授業以外はどのように過ごしていたか

　同じ学部の同級生とLINEグループやTwitterなどのSNSで連絡を取って、オンラインで勉強会やおしゃべりをしていました。違う学部にいる高校時代からの友人とは月曜日と火曜日に一緒に勉強していました。

　授業以外の時間ずっと勉強だけをしていたわけではありませんよ。ゲームとかもして遊んでいました。

―サークルには入ったか

　入っていませんね。どうしようかと迷っているうちにオンライン新歓に行きそびれてしまって、いつの間にか新歓期間が終わっていました……。

　ボードゲームをやっているところやアカペラ、ジャズなどの音楽系のサークルに入りたいと思っています。新歓期間がまた始まったら、新歓に参加したいです。

―今後の目標は

　短期的な目標としては、このコロナ禍の期間に何か芸を身につけたいです。写真や絵、家にある電子笛などのうち一つくらいは極めたいですね。

　就きたい職業など進路はまだ決まっていませんが、将来への目標としては製薬に関わりたいと思っています。特にバイオマテリアルに興味があります。人工関節や人工臓器のようなものが体内で害を及ぼさないような材料を作る分野です。この分野は工学や理学、農学などと関わります。色んな分野と近いシームレスな研究をしていきたいです。何らかの形で社会に貢献できるよう頑張っていきます。