【コロナに負けるな!】学生応援動画 ~あなたと共に未来へ~
本学ホームページに掲載されている「STAND BY YOU」という動画を見たことがあるだろうか。この動画はコロナ禍にある本学学生を応援する目的で制作された。本学の教職員や卒業生からの応援メッセージ、そして本学のキャンパスの風景が、人気バンドOfficial髭男dismの楽曲「Stand By You」に合わせて流れる、非常に印象的な動画となっている。この動画について、企画制作を行った東北大学基金事務局の最上静香さんと、東北大学萩友会事務局の松野宏美さんのお二人に伺った。(以下、敬称略)
―動画制作の経緯は
最上 今年の春以来、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、学生の皆さんは、入学式、対面授業や課外活動など、いつもどおりにそこにあるはずだった学生生活を自粛しなければならない厳しい日々に置かれることになりました。大学で働く私たち教職員の業務も迅速な変容に対応する日々が続き、私も急きょ本学の「新型コロナウイルス感染症BCP対応ガイド(TUBCP)」の立ち上げメンバーの一人として携わることになりました。その際、大野総長らの学生を案じる姿に接し、学生の皆さんのために私たち基金事務局や萩友会事務局ができることはなんだろう、という考えが急激に膨らみました。その思いをメンバーと共有していく中で、日頃から東北大学を応援してくださる方々からのエールやご支援をいち早く学生の皆さんに届けることが、私たちの使命だと強く意識しました。
そして、東北大学基金では緊急経済支援へのご寄付の呼びかけを開始、萩友会は「学生応援メッセージポスト」を開設し、二つを合わせた物心両面での緊急学生支援プロジェクトとして取り組みを進めてきました。ポストに集まるメッセージについては、ウェブサイトやSNSで紹介しながら、もっと身近で効果的な形での届け方はないかと考えた結果、応援動画の企画に至りました。
―どれぐらいの応援メッセージが届いたのか
松野 開設したポストには卒業生をはじめとした校友の皆さんから143件の熱い思いが届きました。卒業生の皆さんが手紙やファクスなどもありました。学生さんへのメッセージではあるのですが、私たちも心を揺さぶられました。
―Official髭男dismの「Stand By You」をBGMとして選んだ理由は
最上 もともと私がOfficial髭男dismの曲をよく聴いていたのですが、楽曲のタイトルや明るい未来へ一緒に進もうという歌詞の世界観と、学生の皆さんへの思いが重なったから、というのが大きな理由です。
松野 「ヒゲダン」の愛称で世代を越えて広く親しまれているアーティストの楽曲であることも今回の企画に適していると考えました。企画をメンバーで検討する中で、アコースティック版の配信映像を視聴したところ、インスピレーションを受け、絵コンテが一気に頭に浮かびました。この楽曲は今回の企画にピッタリでした。
―学生たちからの反応は
松野 「勇気づけられた」「気持ちを動かされた」「多くの人に支えられているのを感じた」など、大変うれしい声がたくさん集まっています。視聴数が毎日少しずつ伸びているのも、学生の皆さんに届いていることの表れだといいなと思っています。
―学生にメッセージを
松野 学生の皆さんにお伝えしたいのは、大野総長のメッセージのとおり「東北大学は皆さんの学びを全面的に支援します」ということに尽きると思っています。動画をご覧いただいてわかる通り、皆さんを大切に思っている人たちが世界中にたくさんいることを知ってほしい。一人じゃない、というメッセージもありましたが、それを感じていただきたいと思っています。そして、東北大学基金や東北大学萩友会のことを少しでも思い出していただき、身近に感じていただけるようこれからも発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。
最上 私と松野さんは東北大の卒業生なのですが、自分の大学入学時に新しい友達を作ったり、新歓で食事に連れて行ってもらったりした体験を思い出し、それができない状況はすごく不安だろうなという思いがありました。今回の応援動画は、そうした境遇にある後輩の皆さんに「大丈夫だよ」と伝えたいと取り組んだものでもあります。卒業生に限らず、社会には学生の皆さんを支えたいと思っている人たちがすごく多いですし、東北大も学生をすごく大切にしている大学だと思います。学生の皆さんのことを思っている人たちは思った以上にたくさんいるということを知ってほしいですね。