【ニュース】仮眠スペース新設 病院職員 働きやすく
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仮眠スペース「ちょっと寝ルーム」が、4月25日から東北大学病院で稼働を開始した。快適な仮眠を通して、職員の仕事のパフォーマンスを上げる目的で導入され、現在は1台が稼働している。
枕とマットレスに使い捨てシーツを敷いて寝る (東北大学病院提供) |
「ちょっと寝ルーム」には、高品質なマットレスや目覚まし用の鳥のさえずりなど、短時間で質の高い仮眠を取ることのできる環境が整えられている。想定されている用途は、昼間に短時間の仮眠を取る行為である「パワーナップ」。夜間勤務者の仮眠スペースとしても使われている。
「ちょっと寝ルーム」が導入された背景には、職員の働きやすい環境を作る目的もあった。浦山美輪看護部長は、「休憩を時間いっぱい取れることは少ない」と職場環境の現状を語る。東北大学病院産学連携室長の中川敦寛教授は「上層部から寝てもいいと言われるのは、病院内の雰囲気を変える上でも非常に効果が大きい」と話した。単に仮眠スペースとしての役目にとどまらず病院全体として、休憩を取りづらい現状に対し意識改革を起こすシンボルとしての側面も併せ持つ。
稼働して間もないため、さえずりの音量や予約システムに改善の余地がみられるが、設備の調整やスペースの拡大が現在検討されている。「今後、西川株式会社とのコ・クリエーションを先行事例として、他企業との提携など、テクノロジーを駆使し、本来の業務に集中できる環境づくりをこれからも進めていきたい」と、中川教授は展望を語った。