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【保育園特集】学内保育園 独自の取り組み探る ~川内・青葉山で自然と触れ合い 本学施設との連携や学生交流も~

 キャンパス内をお散歩する子どもたちの姿を時折見かける。学内の保育園児たちだ。その存在に癒され、興味を引かれつつも、詳しく知る機会は少ない。そこで、そもそもどんな保育園があるのか、学内にある利点は何かなど疑問を明らかにする。           (鈴木舞優、小滝真悠)


園児への取材の様子。描いた絵を見せてくれた




 「見て見て、塗り絵!」「今日ね、朝におやつ2回食べてね、それでね…」。青葉山みどり保育園の5歳児ルームに入ると、子どもたちが元気いっぱいに話しかけてきた。本学の川内・青葉山キャンパスにはそれぞれ保育園が設けられ、子どもを持つ本学の教職員や学生の心強い味方となっている。



 子どもを預けて働きたいという教職員の要望に応え、2005年度に川内けやき保育園、18年度に青葉山みどり保育園が設立された。保護者が本学または宮城教育大の教職員であれば3~5歳児の利用料は無料で、給食費のみ支払えば利用できる。年末年始や祝祭日を除く月曜日から土曜日の8~19時の間預けることができ、場合によっては一時保育(青葉山みどり保育園のみ)や延長保育にも対応する。自家調理の給食が毎日あり、昼食とおやつ、延長保育のときは夕食まで用意される。



 川内けやき保育園は川内駅南西側にある木造の平屋建てで、木のぬくもりを感じながら活動できるのが魅力の一つ。保育士は9名、子どもの受け入れ定員は22名と比較的小規模だ。定員の中で0~2歳児までの受け入れ枠を増やすため、26年度からは3~5歳児の受け入れを停止する。教職員や学生だけではなく、地域住民の子どもも若干名受け入れている。


青葉山みどり保育園の園内


 一方、青葉山みどり保育園は定員116名で0~5歳の園児が通う。青葉山駅南側の青葉山みどり厚生会館3階にあり、4階は専用園庭となっている。鉄筋コンクリートの頑丈な作りで、床面積は川内けやき保育園の約4倍、保育従事者は22名だ。



 自然豊かなキャンパス内にあるため、園児は一般道を渡ることなく緑に触れることができる。天気の良い日は園児の体調を見ながら、少なくとも1日1回は外に出る。散歩の延長として本学総合学術博物館を訪れたり、青葉山体育館で運動会を行ったりなど学内の施設を利用することもある。



 学生との関わりもある。毎年ハロウィンの時期には、農学部が育てたかぼちゃで作ったジャック・オー・ランタンが飾られる。コロナ禍前は学生サークルが遊びに来ることもあったが、この4年ほど学生との交流は途絶えていた。しかし今年に入って学生サークルから依頼があり、交流が復活する兆しが見られる。



 「一人一人に寄り添った対応を意識しています」と青葉山みどり保育園施設長の富沢ゆかりさん。保護者からは「保育士の方が細やかにコミュニケーションを取ってくれるので安心」との声があった。同保育園では外国にルーツをもつ家庭も多いため、開園当初から通訳専門の職員を置き、保護者との会話での通訳や、英語版のお便りの発行など継続的に取り組んでいる。



 富沢さんは、「子どもたちに初めて自分の名前を呼ばれた瞬間の喜びは計り知れない」と語る。同保育園保育士の今野真純さんは、「私たちは言葉で言い表せないくらいこの仕事を楽しんでいる」とほほ笑んだ。

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