【ネタ記事】今年も徒歩で松島へ ~夜の出立 苦節7時間~
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近年、若者の体力低下が問題視されている。スマホやゲームが普及して外遊びが減り、運動能力が落ちていると耳にした人も多いだろう。大学生でもろくに運動せず、体力が衰えていく人は目に余るほどいる。今こそ体力をつけるときだ―。わが報道部でもはや伝統となっている、松島へ夜通し歩く所業が今年も始まった。
到着時、雲からその日初めて太陽が現れた |
今回参加した報道部員は5人。翌日にバイトがある部員、筆者の強引な誘いで3時間しか睡眠をとらずに参加した部員など、出発前から不安が募る。午後10時30分、一行は出発地点の勾当台公園を後にした。
初めは順調に進んでいった。松島へ実に9回訪れている部員を筆頭に足取りが軽い。足とともに一同話も弾む。地元や同級生、身内の話に加え、2年前も松島に歩きに行った部員の克明な思い出話で盛り上がった。
旅程で会話が途切れることはなかった。しかし、所々で部員の調子はおかしくなっていく。ファミレスのドリンクバーに目を輝かせた者がいるかと思えば、突然全力ダッシュをする者が現れるなど、突飛な行動が目立ち始める。中には到着手前で軽く踊り出す者もいた。
松島到着は午前5時半。予定より30分早い到着を、雲の間からその日初めて顔を出した太陽が出迎えた。眠気に襲われる者もいる中、一部の部員が余裕の表情で写真を撮る。ただ疲れは突如として襲ってきた。わずかな体力を振り絞って電車に乗り込み、帰路に就いた。 (渡辺湘悟)