【秒撮】子平町の藤
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本学川内キャンパスから徒歩約30分、仙台市青葉区子平町の個人宅にある藤の花が先月上旬に見頃を迎えた。この藤は、伊達政宗が朝鮮から持ち帰ったもの。代々伊達藩に仕えていた所有者の先祖が賜ったと伝わる。樹齢は400年を超え、植物学上の希少性と歴史的価値の高さから、名木として仙台市の天然記念物や保存樹木に指定されている。例年、所有者により開花の時期に合わせた一般公開が行われており、今年の公開期間は、先月5日から9日までであった。大型連休と重なったこともあり、幅広い年齢層の人々でにぎわった。
藤棚は約300平方メートルにわたって広がる。順路に従い奥に進むと、薄紫色の蝶形の花が房となって垂れ下がる様子を間近に見ることができる。訪れた人々は庭いっぱいに広がる甘い香りに顔をほころばせつつ、写真を撮るなどして楽しんでいた。
初夏の風に吹かれ、たおやかに揺れる藤。古くから仙台の町と歩みを共にしてきたその樹は、来年もまた、その幻想的で美しい花を楽しませてくれることだろう。