【夏休み帰省特集】定量的な土産分析
長い夏休みがやってくる。帰省のときに役立つ情報を集めた企画「夏休み:帰省特集」。夏の旅行で使用可能なテクニックも掲載している。さあ、今年の夏はどこへ行こうか。
土産に何を持って行くか、長期休みを前に頭を悩ませる学生が多いことは想像にたやすい。出費と荷物がつきものである帰省。いかに安く、いかにかさばらず、そしていかに相手を満足させられるか、仙台の定番土産を定量的に分析した。
はかりと定規の最初の餌食となったのは定番中の定番、「萩の月」。カスタードをカステラ生地で包み込んだ菓匠三全の生菓子だ。多くの店では箱入りで売られていることが多いが、実は限られた店では箱なしで買うことができる。費用をなるべく抑えるため箱なし品に照準を合わせ、いざ計測=図=。一つあたり袋も込みで重さは62g。これは鶏卵一つと同じくらいの重さである。
近頃知名度を上げているずんだ。これもまた仙台の定番土産の一つだ。仙台駅で探した限り一番手頃だったずんだ茶寮の「仙台名物ずんだ餅」を購入し、計測を行った。
仙台駅の地下、エスパル地下1階のお土産通りでは種々の老舗が所狭しと店を構える。中でも特段にぎわいをみせるのが笹かまぼこ。仙台では各家庭それぞれにお気に入りの笹かまぼこ店があるとの噂も聞く。これも探した限り一番手頃なものを計測。一つ184円、及善蒲鉾店の「特製笹かまぼこ」だ。
表を見てみれば一番重量比で安いのは萩の月、エネルギー効率で安いのも萩の月であった。しかしどうだろう、食べてみればどれもおいしい。効率やら定量的やらと数字をこねくり回していたことが馬鹿らしくなる。どれだけ楽に相手を満足させられるかなどと打算的な考えではなく、自分が美味しいと思ったものを友達や家族に共有するのも土産の醍醐味ではないか。仙台土産の数々がそう教えてくれた。牛タンにもなか、仙台駄菓子や黒砂糖まんじゅうなど、仙台の土産はまだまだたくさんある。仙台を回って自分の好きを見つけ、そして土産として共有してみてほしい。