「災害科学コース」新設 実務者育成
今年4月より、本学大学院環境科学研究科に「災害科学コース」が新設される。
設立の目的は、世界各地で自然災害が相次ぐ中、①持続可能な社会の実現②「仙台防災枠組」を背景とする国際的要請への応答③国際卓越研究大学で目標として掲げている「事前防災投資の活性化による防災・減災の実現」の先導――の3点。
本学では東日本大震災を契機として、その教訓を伝えるとともに、最先端の自然災害科学の研究を推進する災害科学国際研究所が設立された。本コースは、本学の英知を結集して被災地の復興、再生に貢献し、同研究所の教員を中心として運営される。
本コースのカリキュラムは、①学際的科目②専門科目③研究指導――の三つで構成される。
学際的科目の特色は、学内の防災大学院プログラムと連携し、文理医融合学問分野である災害科学の深い専門知識を習得する点だ。また、産官学協働教育による課題解決型学習を実施する。
専門科目の特色は、座学に加え、課題解決型授業で学生の出身国や地域の事前防災投資に向けたマスタープラン策定の実習を行う点だ。これにより、複雑化するさまざまな課題に取り組む研究力や実践力を養う。
研究指導の特色は、卓越大の強みを生かし、国際卓越研究者や国際防災戦略を先導してきた実務者の特別講義などを実施する点だ。国際防災実践にも通じた優れた研究環境で先端的に学べる。
今年10月から学生の受け入れを始め、修士12名、博士2名を定員とする。新興国・途上国の公的機関や民間企業の防災・災害担当者、国内外の災害科学に関心のある人を対象に、専門的な知識を持つ実務者育成に重点を置く。
吉岡敏明・本学大学院環境科学研究科長は本紙の取材に対し、書面で「新コースの履修者には、本学での学び・研究を活かし、将来的に高度専門職業人として、国際防災戦略イニシアティブを先導していくことを期待する」と回答した。