リモート授業の振り返り ~映像による学習の効果は~
本学では今年度前学期、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、ZoomやGoogle Meet、YouTubeなどの動画またはウェブ会議サイトを用いた「リモート授業」が行われた。リモート授業は、本学の一部の授業で後期でも行われる。本記事ではこの形式について、リモート授業期の筆者(理・3)の一日を振り返りつつ、対面授業との比較をして良かった点および改善して欲しい点について述べていく。読者、特に本紙を購読している教員の皆さまには、「普段の対面授業を思い浮かべつつ本記事を読み」、今後の授業形式の参考にしていただければ幸いである。
まずは筆者の授業を受ける体制から。大抵は午前8時半起床。据え置きPCとノートPCを起動。タブレット端末を開き、授業資料のPDFをそこにダウンロード。そしてAdobe ScanとSteamを起動し、朝食を用意。8時50分を迎え、据置きPCに組み込んだタスクスケジューラによって起動したZoomで1限スタート。気になった点はタブレット端末にメモ。1限が終わり、2限が開始。そして昼休み、3限……と流れてまた明日、という生活だった。
さて、この授業形式の良かった点は紙を使用しなくなったことである。授業PDFが配布されるので、それをタブレット端末に入れて書き殴れるようになったことは大きい。紙より電子の資料の方が保存が楽だからだ。
さらにはタスクスケジューラでZoom授業の起動を自動化していたため、多少寝坊していても1限の授業に自動で出席できた。これにより睡眠時間をより多く取れ、健康的な生活が送れていた。ただし1限を「目覚まし時計」と読み替えた方(筆者含)は猛省を。なお、タスクスケジューラとは何ぞやという方にはぜひこれを機に調べて活用することを勧める。
改善すべき点としては映像授業なりの特性を理解して欲しい、ということである。例えば授業を録画してアーカイブする、テストで解答の写真を撮りPDF化して送信する時間を考慮した上で制限時間を設ける、などである。工程が多いと思う方もいらっしゃるとは思うが、これらは「今から」できる、基本ボタン入力と多少の時間追加のみの、簡単なお話であるため、ぜひ改善していただきたいよう思う。
ここまで、リモート授業についていち学生が思ったことを生活を通して述べた。これが今後の授業の参考になれば幸いだ。最後に、文中のある単語に反応した方はもう少し筆者の事情が見えたことだろう……。