オンライン併用の新しい授業形式 ~対面授業再開~
本学では、新型コロナウイルス感染症の影響で、前期は全面的にオンライン授業が行われた。後期もオンライン授業は継続するものの、一部の授業で対面授業が再開される。感染症対策として、マスクの着用、手指や机の消毒、換気などが行われる。また、各教室に割り振られたQRコードを読み取ることで入退室を記録する。
対面授業再開を受けて文学研究科の小川和孝准教授は、「学生の顔や反応を見て理解度を確認できるようになった」と話す。オンライン授業は、学生の反応が分からない状態でパソコンの画面に向かって話し続けることが大変だったという。今回小川准教授が対面で行うのは、社会調査データを統計ソフトで分析する際の基本的な知識やスキルを学ぶ、実習形式の授業である。学生がつまずきやすいプログラミングを直接指導できることも、対面授業の利点の一つだ。感染症対策上、座席の間隔が空いているが、学生同士で相談することもできる。本講義に参加した学生からも「その場ですぐに質問することができて良かった」、「より緊張感を持って受講することができた」といった感想が寄せられた。
新型コロナウイルス感染症の影響で対面授業に参加できない学生には、GoogleMeetを用いたリアルタイム配信を行っている。また、授業の感想や課題の提出など、オンラインのシステムも引き続き活用していく予定である。小川准教授は「GoogleClassroomの使い方という面で、オンライン授業では覚えることが多かったが、便利な面もあった」と話す。再開した対面とオンラインの併用によって、教員と学生双方にとってより良い講義となることに期待がかかる。