【秒撮】松島離宮 ～水面に映る紅葉ライトアップ～

 　美しい庭園が魅力の円通院、伊達家の菩提寺である瑞巌寺、松島四大観の一つに数えられる扇谷―。松島の紅葉の名所を挙げればきりがないが、今回はそんな松島の新たな紅葉スポットを紹介する。松島離宮（宮城郡松島町）だ。

　昨年10月にオープンした松島離宮は、食事処や土産店、博物館などがそろった複合商業施設として、松島を訪れる観光客の注目を集めている。

　見どころは尽きない松島離宮だが、寒さが増すこれからの季節、特に注目したいのは、施設内にある庭園のライトアップだ。庭園には50本以上のモミジが植えられており、それらが紅葉する秋のライトアップには、格別の趣がある。

　赤、紫、緑。色とりどりにライトアップされたモミジと、水面に映る「逆さ紅葉」。秋の松島と光が織りなす、艶やかな夜である。その幻想的な光景は、まるで足下一面に鏡が張られているかのよう。水面をのぞき込めば、鏡の中の世界に行けるかもしれない。そんな考えが浮かぶほど美しい景色が、見る人を魅了する。

　紅葉シーズンは間もなく終わりを迎えるが、同施設では今月３日から来年３月末まで「２０２１ＳＥＮＤＡＩ松島離宮光のページェント」を開催している。これからの季節も目が離せない。