【ニュース】本学施設 開館再開相次ぐ
後期に入り、新型コロナウイルス対策で開館を制限していた本学の各種施設が、相次いで再開している。本学BCP(新型コロナ行動指針)は10月1日、レベル2から1へ引き下げられた。授業や課外活動も対面での実施が再開されつつあり、キャンパスは徐々に活気を取り戻している。
展示施設のうち、本学総合学術博物館(青葉山北キャンパス)は10月15日から、本学史料館(片平キャンパス)の展示室は10月25日から、それぞれ感染対策を施したうえで開館を再開した。本学植物園(川内・青葉山地区)も、川内側に限定し、先月4日から30日まで限定開園した。
時間を制限しながら開館を続けてきた附属図書館各館も、徐々に制限を緩和しつつある。本館(川内南キャンパス)は先月1日から、平日の閉館を午後10時まで延長し、開館時間帯を新型コロナ流行前とほぼ同程度にまで拡大した。
各キャンパスの附属図書館4分館は、新型コロナ対策としての開館時間の制限を、先月中旬までに全て撤廃。所在キャンパスの学生、教職員が早朝や深夜に入館できる「時間外利用(無人開館)」も、全分館で再開された。一方で感染対策としての各種サービスの制限は、全館で継続する。
学内の食堂も、営業時間を徐々に拡大している。先月からは川内南キャンパスを除く全てのキャンパスで、一つ以上の食堂が平日の昼と夜の営業を再開した。
一方で、食堂利用額は新型コロナ流行前の約4割程度にとどまっており、営業を再開していない食堂も多い。東北大学生協の担当者は、本紙の取材に対し「キャンパス人口は増えてはきているものの、コロナ禍前に比べるとまだまだ少ない。営業を再開している店舗の利用状況や、営業再開後の損益シミュレーションを踏まえ、慎重に判断している」と話した。
多くの施設が再開する中、本学各キャンパス間を結ぶ「キャンパスバス」や、青葉山各キャンパス内を走る「青葉山連絡バス」は、新型コロナ感染対策のため昨年3月から全面運休が続いている。これらのバスは、平時は1日当たり800人以上の利用があった。バスを所管する資産管理課の担当者は「再開を求める声があることを受け、感染リスクと需要見込みを勘案し、再開に向けた検討を行っている」とコメントしている。