※ネット限定※【ニュース】東北大学男声合唱団定期演奏会〜3年ぶり開催〜
https://ton-press.blogspot.com/2023/03/aoba.gassho.html?m=0
昨年12月17日、本学男声合唱団第68回定期演奏会が、戦災復興記念館記念ホール(仙台市青葉区)で行われた。定期演奏会の開催は2019年以来3年ぶりで、約130人以上が来場した。同団は新型コロナの影響で、20年春から活動休止を余儀なくされたが、昨年9月から活動を再開した。
今回の定期演奏会は計4ステージ構成で行われた。同団OBによる第1ステージ、賛助出演の合唱団萩による第2ステージを経て、現役部員は第3ステージから登場。アップテンポな振り付けを合わせた『Sound Celebration』や、酒への讃美歌であり「乾杯」の一言で最後を締める『酒頌(しゅしょう)』など全5曲を合唱した。
演奏会の最後を飾る第4ステージは、同団の現役部員とOBが合唱した。全202もの合唱作品を作曲、編曲している作曲家・信長貴富(のぶながたかとみ)による編曲作品のうち、繊細さと迫力のバランスを保った『もののけ姫』と、聴衆に向けた熱い思いが伝わる音圧の『君をのせて』の2曲を披露。さらに東日本大震災を受けて、南相馬市の公立中学校教員と生徒が作詞作曲した『群青』をもって、3年ぶりの定期演奏会を締めくくった。
同団は現在16人が所属しているが、昨年6月までは5人のみ。コロナ禍での活動制限により実働可能な部員は、代表の両角祥也(もろずみしょうや)さん(理・3)と、副代表の陳育霆(ちんゆいてぃん)さん(工・修1)の2人のみだった。陳さんは当時の状況について、男声合唱団の定期演奏会を経験した部員がいないため、開催に向けた手続きや準備のひな型が失われつつあったと語る。
その中で定期演奏会開催の話を提案したのは、男声合唱団のOB会だった。両角さんと陳さんが、本学混声合唱団から定期演奏会に参加する有志を募る一方、OBらは定期演奏会の手はずを整えるのに協力した。最終的に現役部員のみが合唱するステージを含めた、4部構成の定期演奏会の実施にこぎつけた。
本学男声合唱団は現在16人の部員が所属し、週2回の頻度で練習している。近日では、5月21日開催の宮城県合唱祭に出演予定。10月8日には第69回定期演奏会の開催を予定している。