「ノーモア食中毒弁当」作ってみた~消費期限と生食に注意~
6月になり、気温、湿度ともに上昇し、食品が傷みやすい季節が始まった。かくいう筆者もこれまで数々の食材を傷め、時には自分自身の胃腸をも痛めてきた。
今回は、食中毒で「いたい」思いをしたエピソードを交えながら、弊部部員たちを苦しめた食材を使って「ノーモア食中毒弁当」を作った。(岩折楓)
◎納豆入り卵焼き
弁当に彩りを添えるのは納豆入り卵焼き。「生卵と納豆を混ぜて食べてお腹を壊したが、どちらも消費期限が切れていため、どちらが悪かったのか分からない」と部員Eは語る。今回は、消費期限が切れていない卵と納豆を混ぜてふんわりと焼き上げた。
◎焼き鳥
2品目は焼き鳥だ。部員Hに悲劇が訪れたのは、バーベキューを楽しんだ時のことだった。彼は3日間もの腹痛で苦しんだという。「周囲が暗く、肉に火が通っているか確認できなかった。トングが使い回されていた可能性があり、清潔でなかったことも原因かもしれない」と彼は語った。
そんな悲劇はもう繰り返さない。明かりでフライパンを照らし、生肉用の菜箸を使って丁寧に調理していく。しっかり加熱できたことを確認し、2品目も完成した。
◎鮭フレーク
最後の仕上げに、白ご飯に鮭フレークを振りかけていく。鮭フレークは弊部部員のN氏を苦しめた食材だ。冷蔵庫の奥にあった鮭フレークを食べた後、移動中に体に異変があったという。「ひどい吐き気に倦怠感、冷や汗が止まらない。トイレから5時間は出られなかった。一度口に入れた箸で鮭フレークを取っていたことがまずかった」とのこと。これは彼が1人暮らしを始めて間もない頃の話。彼は「冷蔵庫の食材管理に不慣れだった」と語る。新入生の読者は特に気をつけたいところだ。
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こうして「ノーモア食中毒弁当」が完成した。戒めとして、ノリで「悔」の字をあしらった。今回は反省を生かして弁当を作ったため、胃腸を痛めることはなく、おいしく食べることができた。
今回紹介したエピソードから得られる教訓は、①消費期限が守れるよう食材を計画的に消費すること②加熱調理を必要とする食品はしっかり中まで加熱すること③清潔な食器やカトラリーを使うこと―だと言えそうだ。6月は中間テストやレポートで疲れやすい季節である。安全な食事で英気を養いたい。