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【ニュース】青葉山でシェアサイクル 10月末まで実証実験 ~東北大学フロンティアと協力~

 シェアサイクルの受容性に関する実証実験が5月16日から、青葉山キャンパスで行われている。同日に利用が開始されたシェアサイクルの利用状況から、新たなキャンパス内の移動手段として、シェアサイクルの需要を検証する。実験は、2021年に本学が東北電力株式会社と締結した「連携・協力に関する協定」における事業の一環。同社の子会社である東北電力フロンティア株式会社と本学が協力して実施する。



青葉山みどり厚生会館横のポート




 同協定は「両者が共に目指すグリーンかつスマートな未来社会の実現推進に向け、互いに協力し、地域社会の発展に貢献する」ことを目的として掲げる。温室効果ガスを排出しない「グリーンでスマートな交通手段」である自転車の導入で、目的の実現に向けて一歩前進した形だ。過去にも一般企業でシェアサイクルの実証を行った実績を持つ東北電力フロンティア株式会社からの提案で、本学での実施が実現した。 



 シェアサイクルの設置期間は今年の10月末までで、所属に関わらず誰でも利用できる。専用のアプリから利用登録を行うことで、スマートフォンが電子鍵となり、自転車を利用できるようになる。設置期間の中盤と終了後にアンケート調査を実施し、今後の導入を検討する。



 自転車の貸し出し、返却の拠点となるポートが設置されているのは、①青葉山みどり厚生会館(青葉山新キャンパス)②BOOOK(青葉山東キャンパス)③こもれびカフェ(同)―の3カ所。借りたポートとは別なポートに返却することもできる。



②BOOOK横のポート

③こもれびカフェ横のポート




 5月末時点で約60人が利用登録をしており、80~90回程度の利用があった。東北電力フロンティア株式会社の担当者は「実験期間中にあと倍くらいの人数には利用してもらいたい」と話す。地下鉄やキャンパスバスの時間に縛られずに移動できることを魅力として強調する。



 本学では既に、片平、星陵の両キャンパスに仙台市の運営するシェアサイクルのポートが設置されている。「両キャンパスでのシェアサイクルには一定の利用実績がある。青葉山キャンパスでの需要がどれくらいあるのか、把握したいと考えていた」と本学側担当の産学連携部特定事業戦略室サイエンスパーク事業係の担当者。



 今回の実験では、普段地下鉄の駅から歩いて目的地に向かう人や、食堂と目的地が離れている人をターゲットにした。青葉山東キャンパスは東西に伸びた形をしており、西端の地下鉄青葉山駅から東端の工学部量子エネルギー工学専攻までは1キロメートル以上の距離がある。実際の利用も、7割~8割が青葉山キャンパス内での利用だという。



 キャンパス内での移動に加え、他の交通機関が動いていない夜間や、大学と自宅の往復に利用する例もみられた。一度の満充電で30キロメートル程度走ることができ、利用の範囲はポート間の移動のみにとどまらない。



 支払い方法はクレジットカード決済のみで、料金は15分30円、24時間で最大300円。詳細は二次元コードから確認できる。


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