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「かんがえるソファ」で哲学対話  学びを目的とした時間を

  哲学カフェ「かんがえるソファ」が4月25日本学マルチメディア棟1階で行われた。哲学カフェとは哲学対話を行う場所である。同イベントについて本学高度教養教育・学生支援機構の西塚孝平特任教授に話を聞いた。


 

「かんがえるソファ」はSCC(Student Community College)という本学の学生が主体となった学内の団体が主催している。



 一般的に哲学対話とは「問いを立て、その問いについて話し合うこと」だという。「かんがえるソファ」では参加者の関心に沿うように問いが変化しながら話し合いが進んでいく。哲学の実践的な分野である哲学対話では、学問の哲学と異なり論の根拠を話者の経験に求める。「聞き手からの共感が喚起されて、お互いの話がよく聞けるようになる」と西塚特任助教。



 哲学カフェの実施理由について「日常の学びは何かを達成するための手段になりがちだが、哲学カフェでは学びを目的とした学び、言い換えると特定の目的を持たない学びをしてほしい」とのこと。他人の意見に触れることで自分の考えが相対化されると、自分の考え方について疑問がわく。その疑問はいつか、日常生活の中でふと解決されうる。経験したとき、学んだときはわからなくともそれはなんらかの意味を持つようになる。哲学対話での学びは日常の中に溶け込む。哲学対話の学習効果ははっきりとはわからなくなる。だが哲学対話で学んだ考え方を通して見る世界がより良くなっているかもしれない。哲学カフェに参加することで無意識のうちに、「もっと幸せに生きられるための考え方の枠組みを自分なりにつかむ」ことができるかもしれない、そう西塚さんは語る。



4月25日に行われた哲学カフェの様子。テーマは「『休むとは?』あなたのリラックス方法を教えて!」。



 哲学と聞くとハードルが高く感じる人が多いため、最近は抽象的なテーマではなく、「手の平サイズ」の身近に感じやすいテーマが選ばれている。またSCC以外の団体によっても哲学が行われているそうだ。「身近な人が哲学カフェを行っていると、関心を持ってもらいやすくなる。いろいろなところでいろいろな人に参加してほしい。」

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