特色に合わせた品揃えを 生協購買書籍店
日々多くの学生らでにぎわう大学生協の購買書籍店は、食品や日用品のほか、書籍の販売にも力を入れている。店内に並ぶ本は、教科書のみならず、雑誌・新書など多種多様だ。「学びのコミュニティとして大学の理念と目標の実現に協力し、高等教育の充実と研究の発展に貢献する」ことを役割の一つとする大学生協は、キャンパスや利用者の特色を把握し、販売する書籍の種類や売り場づくりにさまざまな工夫を凝らしている。
店頭のコーナー (東北大生協提供) |
店舗ごとに異なる傾向
大学生協で販売されている書籍の分類は「人文・教育・心理」「法律」「経済・経営」「理学」「工学」「医薬」「文庫・新書」「雑誌」「辞書・語学」「洋書」。キャンパスや学部の特性により、各書籍店での利用状況は異なる。例えば、青葉山東キャンパスの店舗「BOOOK」では「工学」が50%、青葉山北キャンパスの「もみじショップ」では「理学」が50%。星陵キャンパスの「星陵購買書籍店」では「医薬」が70%を占める。大学生協はこれらの情報を踏まえ、品揃えを変えていく。
教科書での利用が大半
書籍販売が特に集中して利用されるのは、新学期が始まる4月・10月頃。教科書の入手を目的として訪れる人がほとんどだ。店舗全体で最も購入されているのは「理学」。また、教科書以外にも、外国語試験・資格試験の問題集や対策集が、販売数の多くを占めることがある。
独自のコーナー設置
売り場での創意工夫も見られる。その一つが、東北大ならではのフェアの開催だ。これまで、本学出身作家による作品や、本学に関連する書籍を集めたコーナーが各店舗で展開されてきた。販売促進効果は小さかったが、利用者からの「楽しみにしている」という声もあり、書籍販売の広報活動には役立っているという。
多くの書籍を利用者に届けるため、大学生協の努力は続く。(三川光樹)