【とんぺー生の台所-①】「まんじゅえん」
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川内北キャンパスから徒歩5分。閑静な住宅街に店を構えるのが、今回紹介する中華料理屋「まんじゅえん」だ。今年で創業41年を迎える老舗で、古くから東北大学を見守り続けてきた。
「昔も今も、学生客が多いのは変わらない。変化と言えば、女性だけのグループと留学生が増えたことくらいかな」そう話すのはマスターの熊坂健次さん(65)。仙台市出身の熊坂さんは、仙台と東京で中華料理の修業を積んだ後、ラーメン屋跡地を改修。41年前に現在の場所に出店した。「中華料理屋のような内装にしたくなかった」と語るように、店内はどこか喫茶店の雰囲気が漂う。若者が入りやすいようにという配慮なのだそうだが、創業当時はコーヒーを頼む客もいたのだとか。
この日はマスターのおすすめ「ラーメンセット」のうち、餃子ライスセット(550円)をオーダー。ラーメンは醤油、豚骨から選べるが、豚骨をお願いした。待つことわずか5分、ボリューム満点の料理が運ばれてきた(写真)。宮城県産ひとめぼれを使ったライスは学食の特大並みの盛り具合。豚骨ラーメンには野菜ものっている。食事をする人にもれなくついてくるゆで卵もうれしい。気になる餃子は、もちもちの皮に熱々の手作りあんがたっぷり詰まっている。大満足の一品である。
ラーメンセットは餃子の他、炒飯やマーボー丼など7種類から選ぶことができ、価格も550円~600円とお手頃だ。ラーメンや定食などのメニューも充実しており、思わず目移りしてしまう。ラーメンの麺は4種類を使い分けているそうでこだわりが感じられる。マスターの一押しは「アユのフライ定食」。多趣味のマスターは釣りもそのうちの一つで、東北各地で自ら釣り上げたアユを提供する。年間1000匹ほど釣るというから驚きだ。
最後に学生へメッセージをお願いすると、「交差点などの交通ルールを守ってほしい」と一言。どこまでも学生想いの父親のような優しさが、長年愛される秘訣のようだ。
営業時間 11時~14時、17時半~21時
定休日 水曜日(昼は営業)
(この記事は2012年12月号に掲載したものです)