【ニュース】「国際卓越研究大」正式認定 本年度中に助成金100億円
本学が先月8日付で「国際卓越研究大学」に正式認定された。初年度分の助成金としておよそ100億円が本年度中に配当される見込みだ。
「国際卓越研究大学制度」とは、国から原資の拠出を受けた科学技術振興機構(JST)が運営する基金「大学ファンド」で大学を支援する制度のこと。研究力の向上を目指す取り組みを積極的に行う大学に大胆に資金配分を行い、優れた研究環境の整備を促す。日本国内の大学に国際的な競争力をつけることを目的としている。
国際卓越研究大学の認定にあたっては、初回の公募が2022年12月23日に始まり、指定国立大学8大学と私立大学2大学が応募した。本学は昨年9月に留保付きで選定が発表され、今年6月14日に文部科学省が「認可の水準を満たし得る」とする審査結果を公表した。その後、国立大学法人法が改正され、施行される10月以降、必要な手続きを行い文部科学省が正式に認定した。
「国際卓越研究大学」に認定された大学には前述の「大学ファンド」の運用益の一部が国からの助成金として最長25年間配分される予定だ。将来は欧米の大学を参考に、大学独自の基金を運用していくことも期待されている。
これを受けて、本学ホームページには「国際卓越研究大学」認定を知らせる記事が掲載され、冨永総長の「日本、そして世界を先導する研究大学を創造し、社会の皆さまの期待に応えてまいります」というコメントが寄せられた。本学が認定のために提出した体制強化計画案には専門職スタッフを約1100人増員し、研究者の支援体制を抜本的に拡充することや、大学院を一元に管理する「高等大学院」を設置し、各研究科の教育機能を束ねること、一般選抜を段階的に総合型選抜に移行することなど、新規改革案が盛り込まれている。
文部科学省は国際卓越研究大学について2回目の公募を今年度中に行うとしている。初回応募時に浮き彫りとなった、提出書類の多さなどの課題を改善し、最終的に認定する大学を数校選ぶとしている。